連邦政府、ロボデット制度を廃止し、返金・帳消し

福祉受給者を恐怖に陥れた自動取立システム

 センターリンクを通して各種の福祉金受給者に自動計算で福祉金超過支払いや受給資格なしとして全額返金を迫るなどの通告を送っていた自動取立システム、ロボデットが欠陥品だったことを認め、連邦政府はロボデット・システムを廃棄処分し、ロボデットが取り立てた金を福祉受給者に返済した他、未取り立て分については帳消し措置を取った。

 何年もの間、取り立て通告を受けた人々から「身に覚えがない」と抗議を受けても押し通していた連邦政府が完全に過ちを認めたことになる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 連邦政府が返金する総額は7億2,100万ドルにのぼる。このコンピュータ自動化システムは政府から福祉金を受け取ったことのない人にまで返済を迫るなどしており、大きな欠陥のあるシステムだったことは何年も報道されていた。Services Australiaでは、「実際に政府に債務を負っている47万人の負債がすべて帳消しになり、すでに返済していた者にも7月から返金を始める」と発表している。

 また、連邦政府のスチュアート・ロバート福祉担当相は、「国税庁(ATO)の平均化所得計算で福祉金全額また一部の過払いとして受給者が政府に債務を負っているとすることは十分に法的規準を満たしていないとの法律専門家の答申を得ている」と語った。

 問題のロボデットのシステムは、ATOのデータを平均化し、福祉受給者がセンターリンクに届け出た収入と照らし合わせて、差額を福祉受給者の虚偽申告と見なして計算しなおし、福祉金の過払いとして政府への返済を迫っていた。

 そのため、返済を迫られた人々がそれぞれの弁護士と相談し、弁護士は、「ロボデット・システムが受給者の人間的過誤を認めないこと、また、政府に債務を負っていないという挙証責任を貧しい福祉受給者に負わせる過酷なシステムだ」として批判していた。

 ビル・ショーテン影の福祉相は、「政府は何年も前に過ちを認めるべきだった。この違法なシステムのために大勢の人が心理的苦痛を味わわされた」とスコット・モリソン保守連合政権を批判している。
■ソース
Government to pay back $721m as it scraps Robodebt for Centrelink welfare recipients

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