VIC山中で行方不明の無発語自閉症少年無事

零度の夜明かしの後、捜索ボランティアと出会う

 6月8日午後、メルボルン在住の無発語自閉症のウィリアム・キャラハン君(14)がメルボルン北方の山中で家族とはぐれて以来行方が分からなくなり、警察、緊急救援局(SES)、地元ボランティアが昼夜分かたず懸命の捜索を続けていたが、10日昼前に山中でボランティアの捜索隊員が発見した。発見時、靴をなくしており、腹を空かせるなどしていたが元気で家族と再会した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 また、ブルーマウンテン在住の13歳の少年がニューカッスルの国道際のレストランで親と口論して飛び出していったまま行方が分からなくなるというできごとがあり、捜索隊がレストラン近辺を捜索していたが、9日になってカトゥーンバの自分の高校に登校していたと報道されている。少年は、国道1号線パシフィック・ハイウェイをヒッチハイクし、電車の駅まで乗せてもらった後、セントラル駅からブルーマウンテン線でカトゥーンバに戻ったことが明らかになった。

 VIC州のできごとでは、子供の頃からマウント・ディスアポイントメントの森を知り尽くしているというベン・ギブズさんが10日も朝から歩き回り、午前11時55分頃、既に捜索した地域の目印から先を道路からはずれて歌を歌いながら歩いていたところ、突然前方15mほどのところにぽつんと立っているウィリアム君を発見した。ウィリアム君は靴も靴下もなくしており、ギブズさんが靴下とジャケット、帽子を着せてやり、チョコレートを与え、1.5kmほど離れた捜索ベースキャンプまで一緒に歩き、途中、ウィリアム君を背負って歩いたと証言している。

 ウィリアム君はベースキャンプで喜びにあふれる両親らと再会し、その後、メルボルンのロイヤル小児病院に運ばれ、医師の診断を受けた。

 診察したダニ・バーシン医師は、「足や顔にひっかき傷があるがそれ以外は異常なしで至って元気な様子だ。今夜中に帰宅できるだろう」と語っている。

 病院緊急病棟のジョーン・グリンドレー副医科長は、「ウィリアム君は低体温症を免れていたようだ。活動的な若者だからだろう。子供は大人よりはるかに頑丈だ」と語っている。

 母親のペニーさんは、「息子は2晩寒空で野宿したわりには落ち着いている。ただ、ちょっと混乱しており、体調を少し崩しているようだ。それ以外はもう皆さんにお礼の言いようもない。素晴らしい人達だ。息子が無事に帰ってくるなんて夢のようだ」と語っている。

 VIC州警察も、3日間の捜索の間、社会から寄せられた支援に感謝の言葉を発表している。
■ソース
Missing boy William Callaghan found safe on Mount Disappointment after three-day search

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