VIC州支部偽装党員加入スキャンダル広がる

チャネル・ナインが州政府閣僚らの名前発表

 VIC州労働党政権が支部偽装党員加入スキャンダルで揺れ動いている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 支部偽装党員加入は過去にも何度もスキャンダルになっている「ブランチ・スタッキング」という不正行為で、党内で権力を握るためにまず支部レベルで自分の親戚、友人などを本人の知らないままに勝手に党支部に加入させ、その数を後ろ盾に支部を握り、さらに州レベルで権力を握っていく。その過程で偽の住所や偽のサインなどが使われるために違法行為にもなる。

 NSW州では過去に労働党のパワーブローカーだったジョー・トリポディがこの支部偽装党員加入で知られており、NSW州労働党政権腐敗の時代の代表になっている。

 VIC州では労働党のパワーブローカーだったアデム・ソミュレク議員がこの偽装党員加入をしていたことがチャネル・ナインの報道で指摘され、ソミュレク議員は、地方自治体中小企業担当相を罷免され、15日朝には労働党からも脱退した。同日、さらにロビン・スコット議員も財務副大臣職辞任を発表した。

 スコット議員はソミュレク議員の派閥同志だが、「捜査で必ず汚名が晴れる」と語っている。スコット議員は復員将兵担当大臣も務めていたが、これも、「自分は潔白だが政府の政策の妨げになってはいけない」と語っている。

 チャネル・ナインは、ソミュレク大臣の偽装党員加入疑惑の他にも同僚大臣に関して口汚い表現を使った現場が録音されていたとしている。しかし、ソミュレク議員はチャネル・ナインの主張を否定し、録音内容は、同議員と長年の友人でもある政治的同志とのプライベートな会話だった。連邦議員の選挙事務所でプライベートな会話を隠し撮りしたビデオをチャネル・ナインが公表したことに対して、警察に捜査を依頼するつもりだと語っている。

 ソミュレク氏の党脱退は、ダニエル・アンドルーVIC州首相とアンソニー・アルバネージ連邦労働党党首が同氏の党員証を剥奪する動きに出たことから先手を打って脱退したもの。

 一方、アンドルー州首相は、「チャネル・ナインの報道で名指されたスコット議員とマーリーン・カイロウズ議員は終始適切に行動していた」と反論しているが、一件をVIC州警察と独立ブロードベース腐敗摘発委員会(IBAC)に照会したと発表している。
■ソース
Labor MP Robin Scott quits Victorian ministry in wake of Adem Somyurek branch-stacking scandal

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る