生体家畜輸送船、奄美大島沖で消息絶つ

船員1人救助、豪人乗組員2人ら42人絶望視

 ニュージーランドから43人の乗組員と6,000頭近い家畜を積んで中国に向かっていた生体家畜輸送船が9月2日未明に奄美大島西沖の東シナ海で救難信号を送信したまま消息を絶った。海上保安庁の第十管区海上保安本部の船が乗組員1人を救助し、救命ボート一隻を発見したが、輸送船は見つかっていない。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 救難信号送信当時、海域は台風9号(マイサク)のためにしけており、救助された乗組員は、「船はエンジンが故障し、大波を受けて転覆した」と証言している。また強い風雨のため救助作業もはかどっていない。

 船はアンマン所在のRahmeh Compania Naviera SAが所有するパナマ船籍のGulf Livestock 1(11,947トン)で、Hijazi & Ghosheh社が船舶管理しており、乗組員はフィリピン人39人、オーストラリア人2人、ニュージーランド人2人で、8月14日に5,867頭の生体牛を積んでニュージーランド北島のネピア港を出港、9月4日に河北省唐山港に入港する予定だった。

 船には以前にゴールド・コーストの獣医クリニックに勤めていたルーカス・オーダ氏が獣医として乗り込んでいたが、船と共に消息が分からなくなっている。

 救難信号を受けて、海上保安庁と海上自衛隊が直ちに救助活動を開始しているが、これまでに救助されたのは、救命胴衣を着けたフィリピン人チーフ・オフィサーのサレノ・エドヴァルド氏(45)一人で、「エンジンの一つが停まり、その後で大波を受けて船が転覆した。その際に救命胴衣を着けて海に飛び込んだ。救助されるまで一人も同僚を見ていない」と証言している。

 9月3日も船舶3隻、航空機5機、ダイバー2人が出動して救助活動を続けているが、まったく痕跡も見つかっていない。

 オーストラリアとニュージーランド両国の外務省が行方不明者の家族に領事援助を行っており、外務貿易省(DFAT)では、「プライバシーのため、詳しい発表はできない」と語っている。
■ソース
Live export ship with 43 crew, including two Australians, may have sunk, Japanese Coast Guard says

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