豪人獣医の家族、捜索継続を豪政府に陳情

奄美大島沖沈没家畜輸送船乗組員40人不明

 台風9号の風雨のさなか、奄美大島の西方、東シナ海海域で消息を絶った生体家畜輸送船、Gulf Livestock 1にはニュージーランドから中国に輸出される6,000頭近い牛と43人の乗組員が乗っていた。

 その後、さらに台風10号が通過し、捜索にあたっていた海上保安庁と海上自衛隊は9月9日にフルタイムの捜索活動を中止し、海上保安庁は通常の巡視活動で捜索を続けると発表していた。これに対して、オーストラリア人の獣医、ルーカス・オーダ氏(25)の家族は、オーストラリア政府に対して消息不明の家畜輸送船乗組員の捜索を続けるよう陳情している。

 9月10日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーダ氏の父親でマウント・アイザ病院救急部医長を務めるウルリッチさんと母親のサビーネさんは、オンライン陳情を立ち上げ、連邦政府に対して、他の国の政府とも協力して捜索を再開するように求めており、「日本の海上保安庁の献身的な捜索活動には非常に感謝しているが、フルタイムの捜索が中止されたと聞いてがっかりしている」と述べている。

 海上保安庁は、「フルタイムの捜索活動は中止したが、今後も通常の巡視活動で同船の生存者捜索を続ける」と発表している。

 オーダ氏の家族は、「今でも船の4つの救命イカダで海を漂いながら救助を待っている人がいるかも知れない」と述べている。

 また、「マレーシア航空のMH370が消息を絶った時には1年以上も捜索を続けたことがある。今回はMH370とは違って消息を絶った海域が明確に示されている。まだまだ生存者が海に漂っている可能性は高い」と語っている。

 同船には39人のフィリピン人船員、2人のニュージーランド人、2人のオーストラリア人が乗っており、もう一人のオーストラリア人ウィル・メインプライズ氏(27)は牛を扱うストックマンとして乗船していた。兄弟のトム・メインプライズ氏は、「家族はまだ望みを捨てていない。生存者の証言では船が転覆する前に乗組員全員が甲板に集まり、ライフジャケットを着けていたことが明らかになっている。転覆する前に海面に逃れた可能性は捨てきれない」と語っている。台風が過ぎた今になって捜索活動を縮小するというのは信じられない知らせだ」と語っている。

 古参政治家、ボブ・カッター氏の息子、ロビー・カッター議員は、「わずか7日間で捜索活動を打ち切るというのは信じられない。救命イカダがまだ4つも見つかっていないし、救命イカダでは30日間生存できるとされているのだからまだまだ捜索活動を続けるべきだ」としている。
■ソース
Lukas Orda’s family pleads with Australian Government to lead renewed search for live export ship survivors

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