中古バスなどで日本人ら15人居住

隣の敷地で大火災中に発見救助

 7月2日未明、シドニー南部アレグザンドリアの工場街で火事があり、消防署員が駆けつけたところ、燃えている建物の隣の敷地に置いてあった中古バスや輸送コンテナーからアジア系の若者がぞろぞろと出てきたため、署員が消火活動から救助活動に切り替えるという騒ぎがあった。

 同日午前1時40分頃、工場街の建物火災の通報で消防車15台、消防署員75人がアレグザンドリアのバロウズ・ロードに駆けつけた。建物の隣の空き地から放水しようとしたところ、建物に隣接して置いてあった落書きだらけのバスやコンテナーから若者があわてて出てきたため調べたところ、合計14人のアジア人が住んでいたことが分かった。14人はほとんど英語が話せず、韓国人と日本人と見られている。

 20mの高さに伸びる炎の勢いにおびえて動けなくなる者も出たため、消防署員が火災現場との間に臨時の仕切りを立て、若者を守ることでようやく全員を救出したと報道されている。炎は道を隔てたトラックの積み荷のプラスチックが溶ける勢いだったと伝えられている。14人がなぜ中古バスやコンテナーに寝泊まりしていたのかは目下警察が調査中。

 NSW州消防救助局のグレッグ・マリンズ長官は、「消防署員は初めは人間が危険にさらされているとは思わなかった。通常の工場火災だと思っていたが、到着するやいなや救助活動になった。14人は不潔な環境で生活していたらしい。古いミニバス、コンテナー、キャラバンにベッドが置かれており、炎がその方向に広がっていた。もし、消防署員が彼らに気づかなければ大勢の死者を出していたところだ。シドニー市街地でこのようなことがあるというのは不愉快きわまりない。誰かが、かれらを住まわせて利益を得ていた可能性もある」と怒りを露わにしている。

 1989年にキングス・クロスのホステルで火災があり、6人が煙に巻かれてなくなるという悲惨な事件が起きて以来、宿泊施設の防火設備については厳しい規則が設けられ、同様な事件の再発はなくなった。しかし、アレグザンドリアの現場では警報機も非常口もなく、また宿泊施設に義務づけられている衛生設備さえなかった。マリンズ長官は、「これが単に空き家に住み着いているだけなのか、それとも誰かが営利のために住まわせているのか、今のところ分からないが、もし、営利のためであるなら、厳しい罰則が待っている。また、誰もこの敷地に戻れないよう措置することもできる」と語っている。(NP)

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