グレイハウンド・レーシングで動物虐待

生きた小動物をレースのベイトに使う

先週、ABC放送の時事番組「Four Corners」は、VIC州のグレイハウンド競犬調教施設で機械仕掛けのおとりに生きた小動物を固定して使い、競犬にかみ殺させていたとするビデオを放映、これを受けて17日にはVIC州政府も2件の捜査を開始したことが報道されている。

ABC放送(電子版)が伝えた。

グレイハウンド・レーシングは、トラックの内側のレールを走る機械の「おとり」を数頭のグレイハウンドに追わせ、速さを競わせる公認賭博で、競犬を訓練する施設でも同様の設備を持っている。同番組が放送したビデオでは、訓練施設で機械のおとりに生きている子豚、ポッサム、ウサギなどを固定し、これを競犬に追わせている場面が映っている。おとりに生きた動物を使うことは動物虐待行為としてはるか昔に非合法化されたが、「生きたおとりを使う方が犬も真剣に走る」と考える競犬所有者や調教師があえて動物残虐行為を行う事件は跡を絶たない。

州政府は州の最高獣医官に「グレイハウンド業界全体の調査」を命じた。また、州の「レーシング粛正委員会」も独自に調査を行う予定。VIC州政府のマーチン・パクラ・レーシング担当相は、「グレイハウンド・レーシング・ビクトリア(GRV)の動物福祉粛正対策に300万ドルを計上する」としている。

ABC放送の同番組は、アニマル・オーストラリア、アニマル・リベレーション・クイーンズランドなどの団体と協力して取材し、グレイハウンド・レーシング業界調査内容を極秘で各州の動物虐待防止協会(RSPCA)に手渡していたが、これを受けて動物虐待防止協会(RSPCA)、NSW、VIC、QLD3州の警察がグレイハウンド訓練施設など5箇所を家宅捜索した。

NSW州RSPCAのスティーブ・コールマンCEOは、「調教師らは業務停止などの処罰を受けるだろうが、このような行為が跡を絶たないのは業界が適切に規制されておらず、自己規制に任せられていることが問題だ」と語っている。
■ソース
Greyhound racing: Victorian Government announces two separate investigations into live baiting in wake of Four Corners revelations

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