一難去ってまた一難、NSW州各地で大雨の被害

ナラビーン地区では低地の住民に避難命令も

 2月9日もNSW州東海岸地域で大雨が降り続いており、各所で洪水、倒木、停電が頻発している。シドニー都市圏北部のナラビーン地区ではナラビーン・ラグーンは堤防が破れており、午後10時には満潮になることから、低地の住民に、「午後10時30分までに避難するよう」命令が出ており、水位が2.4mに達すればピットウォーター・ロードは切断される。州緊急救援局(SES)では、「自宅に残って、洪水に呑まれた場合、危険すぎてSES局員が救助に迎えないこともありえる。今回の洪水は2016年の洪水を上回る規模になる」としている。住民は親戚友人のところに避難するか、またはモナ・ベール・メモリアル・ホール、クロマー・コミュニティ・センターに避難するよう指示が出ている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 また、シドニー都市圏南西部のムアバンク、チッピング・ノートン、ミルペラ各地区とバンクスタウン空港西側、ジョージズ・リバー周辺の低地地区住民には午後7時までに避難するよう命令が出ている。

 シドニー都市圏西部のノース・リッチモンド低地地域でもホークスベリー川が氾濫すると予報されており、避難警報が出されており、避難命令に変われば、家族、友人、避難所へ移動するよう指示が出ている。

 また、同日夕刻には10万世帯以上が停電している他、午後1時30分頃にシドニー都心部ブリッジ・ストリートで並木が倒れて車を押しつぶし、4人が病院に運ばれた。

 9日午前9時現在で雨量は90.6mmに達しており、午後5時にフォート・デニスンで最大風速110km/hが記録されている。気象庁では、シドニー地区でこのような気象条件は1990年代後半以来久しぶりのことだと語っている。

 ワラガンバ・ダムでは1日あたり400億リットルの水が集まってきており、2019年8月以来初めて50%の水量を上回る可能性があり、また夜までには130mmの雨量が見込まれることから、シドニー水道局では、「1週間の間に9か月分の水量が集まる」と語っている。

 ただし、集水域にブッシュファイアが発生したダムでは灰や燃え残りなどが流れ込む水質汚染問題が懸念される。
■ソース
Widespread evacuations, 100,000 without power as major storm causes chaos

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