「公立病院でのほとんどの選択的手術を停止する」

「コロナウイルス蔓延なら」と連邦主席医務官が警告

 3月4日、ブレンダン・マーフィ連邦主任医務官は、「国内でコロナウイルスが蔓延する事態になれば、公立病院でのほとんどの選択的外科手術を停止しなければならなくなる」と警告した。

 また、各州・準州の保健当局もそれぞれの「パンデミック対応計画」を発動した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 3月4日の連邦議会上院予算委員会で証言したマーフィ教授は、「コロナウイルス蔓延を押さえ込むためには医療機関に余力をつくらなければならないし、そのためには現在予約の入っている選択的外科手術のほとんどを停止しなければならなくなるだろう」と語っている。

 マーフィ教授は、「NSW州とVIC州がQLD州にならって、医療機関の能力をコロナウイルス蔓延に備えて開放するため、選択的外科手術を前倒しにする措置を取るなら賢明といえる。前倒しにするか否かにかかわらず、疫病の大流行があれば選択的外科手術を停止しなければならなくなるだろう」と語った。

 さらに、「特に術後の手当や病床を占領するような手術は真っ先に停止しなければならない」と語っている。

 豪州厚生研究所によると、国内の公立病院では年間758,000件の選択的外科手術を実施しており、選択的外科手術とは、医学的には必要とされるが緊急性のない外科手術で急ぐ程度によって3段階に区別されている。

 一般的な選択的外科手術としては心臓手術、乳がん手術の後の再建外科、膝、腰の人工関節移植手術、膀胱、尿道、腎臓などの泌尿器科手術などがある。

 マーフィ教授は、「オーストラリアの医療制度はウイルスの市中蔓延を押さえ込むためにはよく整っているが、高齢者は重症になりやすいこと、また都市部は医療施設も整っているが、遠隔地では施設もそろっておらず、遠隔地の先住民族コミュニティにウイルスが蔓延することが懸念される」と語っている。
■ソース
‘Most elective surgery’ will be cancelled if coronavirus spreads

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