豪政府、原油安を利用して石油備蓄量増加計画

「石油を購入したままアメリカ国内に備蓄できる」と

 アメリカの原油価格がマイナス30ドルという異常な水準になったことから、オーストラリア連邦政府はこれまでの備蓄量不足をこの機会に回復することを計画している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア連邦は最低石油備蓄量を90日分としているが、現在では実際には30日分しかない状態が長く続いている。しかし、現在、産油国のサウジアラビアとロシアの間で対立があり、これまで石油生産量が引き締められないままなっていたところにコロナウイルスの影響で世界的に石油需要が激減した。そのため、世界の原油価格が極端な水準にまで下がっており、連邦政府のアンガス・テイラーエネルギー担当大臣は、この機会に9,400万ドルを計上して石油を購入する計画を発表した。

 テイラー大臣は、「石油の備蓄は将来において世界的な石油供給のストップが起きた場合に備えるものだ」としており、現在の30日分の備蓄量はオーストラリア国内にあるが、さらに備蓄量を増やすことが必要だとしている。

 2020年2月段階で、国内備蓄の自動車燃料は25日分、LPGは56日分、ディーゼルは20日分、航空燃料は143日分、タービン燃料は22日分しかない。

 テイラー大臣は、「オーストラリア国内には90日分の備蓄を置く施設がないため、アメリカの備蓄を購入し、当座はそのままアメリカ国内に置いておくことを考えている。しかし、オーストラリア国内にさらに60日分の備蓄施設を建設し、購入した備蓄量をオーストラリアに移すことを最優先事項として考えたい」と語っている。

 テイラー大臣は、コロナウイルス・パンデミックで原油価格が大暴落する前には、「オーストラリア国内に60日分の石油備蓄施設を建設するのは金がかかりすぎる」と否定的だったが、原油価格が暴落したため、今購入することで国内備蓄施設建設の経費が引き合うようになったことを明らかにしている。
■ソース
Federal Government to spend $94 million stockpiling fuel in the US

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