VIC州の春は雨模様で各地に洪水の被害も予想

昨夏のブッシュファイアの繰り返しはない見込み

 晩冬に入り、春間近なVIC州で今後何か月かは例年平均を上回る降水量が予想され、年末に向かっての夏は昨夏のようなブッシュファイアの季節は避けられそうな見込みになっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 ただし、緊急救援局(SES)では、油断大敵と警戒を呼びかけており、特に牧草や穀物の火事も予想され、また同時に洪水の危険も大きくなっている。VIC州の郡部各地は今年初めの壊滅的なブッシュファイアの影響が未だに残っている。

 インド洋と太平洋の条件が揃っており、2020年の残り4か月の間、大陸東部3分の2で例年平均を上回る降水量が見込まれている。

 WA州北部沖のインド洋の海水の温度が上がっており、そのために大陸全体に湿った空気が流れ込むことになる。

 VIC州森林火災管理部のクリス・ハードマン防火主任は、「今年の火災シーズン初めは牧草や穀物の火災が予想される。また、1日で燃え尽きるブッシュファイアも多発することが予想され、火災の多い地域の住民は火災避難計画をいつでも発動できるよう準備してもらいたい」と語っている。同時に同州では冬の間もブッシュファイアの燃料になる枯れ草などを燃やす野焼きを寒い季節に進めてきている。

 一方、SESのティム・ウィーブッシュ主任は、「VIC州の集水域はすでに水が飽和に近づいており、洪水の危険が高まっている。ラ・ニーニャの影響で都市部でも局地的な洪水が頻発することが予想される他、郡部でも河川の洪水が予想される。

 西赤道太平洋地域が例年よりも温暖なため、2020年末からはラ・ニーニャの確率が70%の高さになる。ラ・ニーニャの年にはTAS島やそのさらに南の海域で高気圧が発生し、湿気を帯びた熱帯の空気をオーストラリア大陸東部に運んでくる。そのような年にはオーストラリア北部で従来よりも熱帯性低気圧やサイクロンが多く発生するとドク・ワトキンズは語っている。また、初上陸のサイクロンは例年より3週間早いと予想されている。そのため、2010年から12年にかけてのQLD州の洪水の再来が見込まれる。
■ソース
Coming spring rains raise flood fears but deadly bushfires less likely

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