新シドニー鉄道地図に早速苦情

路線色変更を分かりづらいと

 シドニーの公共交通機関はなぜか利用者の立場で考えることが苦手なようだ。以前、プラットフォームに次駅を示す看板が立てられたことがある。ただし、プラットフォームの進行方向末端に立て、しかも袋文字だった。つまり次駅名を知った時にはもうすでに手遅れである上に、夜には文字が読めなくなるのだった。乗客の立場で考えればこんなお粗末なことはしないはずなのだが。それだけでなく、機械も切符もかさばる上に要領の悪い自動乗車券販売機と改札機、接続の悪い新時刻表、区間の区切りが分からないバス路線(毎回運転手に聞いてみれば分かるが、2通り以上の答が返ってくる)、区間により実質値上げになるオパール電子切符、駅案内標識もこれまでの橙の地色に黒でバスや電車のアイコンを載せた看板をやめ、TやBの文字にするということが報道された。非英語圏から来た観光客や子供にとってどちらが分かりやすいか。

 さらに今度は、シドニーの鉄道路線地図を改訂することが報道されている。しかも、今度も公共交通専門家らが、「まぎらわしい地図」と批評している。その一つがニュータウンを通ってパラマッタ方面に向かう線と空港の地下を通る線が同じ色に描かれているため、ニュータウン方面からシドニー空港にそのまま乗っていけるように描いてあるが、普通はセントラルで乗り換えないと行けたとしても非常に時間がかかる。

 ヨーロッパやアジアの公共交通地図を手がけてきたという交通コンサルタントは、任意の2駅間の直通または乗り換えを含めた最適経路を分かりやすく表示しなければならないが、シドニーの新鉄道地図はその役割を果てしていないとの評価を下している。また、新鉄道地図ではセントラル駅からダリッジ・ヒル駅まで延伸されたライト・レールを省略している。一方、ライト・レールも新しい地図を作成したが、そちらは他の交通機関との接続を記載していないとのこと。どちらもまるで「知っている人だけが利用すればそれでいい」というやる気のない営業態度と受け取れる。

 VIC州の公共交通機関推進活動家は、「地図は利用者の視点でデザインしなければならない、それも、観光客として初めて訪れる人がどんな案内を必要としているかを考えなければならない」と語っている。しかし、交通当局のスポークスマンは、「新鉄道地図はユーザー意見調査の乗車中に見やすく、分かりやすい地図という要望に基づいてデザインした。地図は公共交通網案内の一つ。乗客はインターネットなど他の案内を頼りにすることが増えている」と反論している。(NP)

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