安倍訪豪直後に連邦政府、日本の調査捕鯨を批判

シー・シェパードが航空写真公開で問題再燃

 ABC放送(電子版)によると、シー・シェパードがヘリコプターから撮影した日本の科学調査捕鯨母船「日新丸」の写真を公開。「母船の作業員は、ヘリコプターが近づくと、あわててクジラを青色のプラスチック・シートで包んだ」としている。

 この写真公開を受けて、連邦政府のジョッシュ・フライデンバーグ環境相は、南極海での日本の捕鯨を改めて批判した。先週末には安倍晋三首相がオーストラリアを訪れ、マルコム・タンブル連邦首相とTPPに向けた作業や地域関係強化について話し合っている時に、この問題が持ち上がっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 さらに、声明の中でフライデンバーグ大臣は、「オーストラリア政府は日本が捕鯨を再開したことを残念に思っている。オーストラリアは、どのような形であれ、商業捕鯨、科学調査捕鯨にも反対している。クジラを殺さなくともクジラの研究はできる。オーストラリアは今後も国際捕鯨委員会で捕鯨に反対し、商業捕鯨モラトリアムとクジラ保護のための活動を続けていく」と述べている。

 また、連邦労働党のトニー・バーク影の環境相が声明を発表し、「科学調査を隠れ蓑にしたクジラ屠殺」として批判し、「現在、捕鯨モラトリアムの対象となっている南氷洋で捕鯨船が覆いを外した銛を目撃されている。オーストラリアが保護海域と認識している海域で起きている」と述べている。

 さらに、ABC放送は、「2014年に国際司法裁判所で日本の捕鯨プログラムは違法と判断され、日本は捕殺頭数を減らしたプログラムを編成しなおした」と解説している。

 ABC放送は、サザン・クロス大学海洋生態研究センターのウォリー・フランクリン博士の意見を紹介、「日本は食糧確保のために捕鯨を続けているのではないか。農産食糧を生産する十分な土地を持っていない。食糧確保のため、水産資源利用の窓口を開けたままにしておきたいのではないか。しかし、食糧確保なら、オーストラリアが日本と話し合い、供給を約束できるのではないか」と分析している。
■ソース
Japanese whaling criticised by Government in wake of Sea Shepherd footage, Shinzo Abe visit

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