「難民がテロリズムに肩入れしているという証拠はない」

豪情報機関局長がハンソンの反ムスリム質問に回答

 ポーリン・ハンソン・ワンネーション党党首は、5月25日の深夜の連邦議会上院予算委員会の席で、国内情報機関のASIOのダンカン・ルイス局長に反ムスリム質問をしたが、いずれもルイス局長から否定的な回答を受けた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ハンソン上院議員は、「中東からの難民がテロリストの脅威をオーストラリアにもたらしていると思うか?」と質問したが、ルイス局長は、「難民とテロリズムを関連づけるどんな証拠もまったく見つからない。また、オーストラリアに来た難民の子供がイスラム過激派になる傾向などというものもまったく証拠がない」と答えている。

 さらに、「上院議員殿、私どもがこれまで何度も繰り返し言明した通り、ムスリムの女性がブルカを着用することについてセキュリティ上の懸念はまったく持っていない。また、個人が当局に対してその身元をはっきりさせなければならない場合にはそのための規則がある」と答えている。

 ハンソン議員は、「2014年以来起きた4件のテロ攻撃と12件のテロ未遂がすべてムスリムの犯行ではないのか?」と質問したが、ルイス局長は、「12件のうち1件は極右派が関わっており、従って、答はノーだ。上院議員殿、これは重要なことだとはっきり申し上げておかなければならないが、ASIOは個人の宗教信条に基づいた調査や評価を行ってない。ASIOは、暴力を誇示したり、ほのめかす者を調査対象にしており、よくあるのは、スンニ・イスラムの歪んだ解釈に基づく暴力的な過激主義だが、その場合にはASIOも調査を始める」と答えている。

 ルイス局長は、現在のセキュリティ状況が悪化しており、ASIOの調査もその量、深刻度において未曾有の激しさだと述べ、シリア、イラクのISがほぼ壊滅した状況も、「これは終わりではない。終わりの始まりでもない。むしろ、始まりの終わりだろう。短期に片付く問題ではない」と証言している。
■ソース
‘Absolutely no evidence’: ASIO boss shuts down Hanson over refugee terror links

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