先住民族ウルル会議、憲法前文での言及は拒否

先住民族代表機関の憲法明記を要求

 5月26日、国内各地の先住民族団体代表者が北部準州のウルルの麓に集まり、開かれていた先住民族ウルル会議は決議案を読み上げて閉会した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 先住民族会議は、これまで二大政党などから出されていた「先住民族がオーストラリア大陸とタスマニア島、トーレス海峡諸島の先住者であることをオーストラリア連邦憲法前文に明記する」案に対して、「実質を伴わない言葉だけの言及は拒否する。先住民族代表機関の設立を憲法に明記し、先住民族とオーストラリア政府の間の条約に向けた作業を明らかにする」ことを要求した。

 Referendum Councilメンバーが、「憲法への先住民族の存在明記は完全に拒否する。憲法には、先住民族代表機関のFirst Nations Voiceの設立を明記するよう要求する。これが3日間のウルル会議の結論だ」と述べている。

 決議文は、白人オーストラリアが先住民族に加えた迫害について言及し、「改憲は、先住民族の復権とオーストラリアにおける先住民族の適切な立場の回復を明文化するものでなければならない。先住民族が自分たちの運命を自分の手に握った時、先住民族の子供達は栄えるだろう。先住民族の子供達は2つの世界を生き、その文化はオーストラリアへの贈り物となるだろう。私達は、憲法に『First Nations Voice』の設立を明記するよう要求する」と述べている。

 国民投票に向けた先住民族の「Referendum Council」は、6月30日までに結論を出し、その後は国民投票で先住民族の主張が通るよう働きかける運動を起こすとしている。英連邦の中ではオーストラリアは先住民族との条約を結んでいない唯一の国になっている。
■ソース
Indigenous leaders call for representative body and treaties process after Uluru convention

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