豪医師会「大人らしい対話をしてはどうか」と呼びかけ

違法薬物の害を減らすためには一部合法化も必要と

 豪医師会(AMA)WA州支部の会長が、個人消費分の違法薬物所持については非犯罪化するようさらに議論を続けていくと語った。しかし、当局は依然として薬物関係法制を緩和する考えはない。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アンドリュー・ミラー医師は、「大人らしい対話をしてはどうか。薬物使用者の処遇について従来とは違った打開策が考えられる。従来のやり方ではまったく効果がない。薬物による害も大きいが、そのために刑務所に入れられることでさらに害が大きくなる。リハビリにどれだけの金が使われているのか? 医療介入のためにどれだけの予算が使われているのか? 薬物を合法化することは望んでいないが、薬物使用の非犯罪化で今よりいい結果をもたらすこともできるはず」と語っている。

 また、「マクガワンWA州政府は、ポルトガル・モデルを試験することも考えるべきだ」と語っている。ポルトガルでは違法薬物所持も使用も禁止されているが、少量所持で捕まれば罰金を科せられ、刑務所に送られる代わりにリハビリテーションに送られる。「AMAの考え方は、違法薬物は人間にも害があり、また社会にも害を及ぼしている。しかし、薬物中毒の害を減らすために何をすればいいのかについて議論する必要があるのではない」と語っている。

 しかし、マーク・マクガワンWA州首相は、「WA州では薬物を非犯罪化することはない。末端の使用者に対しては家族や社会と連携し、様々な処置を選択肢として考えている。非犯罪化は解決策にはならない。政府としては、教育、処置、法執行を混ぜて対応したい」と語っている。

 豪犯罪学研究所では、国内違法薬物による経済的損失は44億ドルに達している。また2007年から2013年にかけてアイス使用者は23%増えている。
■ソース
AMA calls for ‘mature conversation’ over decriminalising drugs to reduce harms

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