連邦資源相、二重国籍容疑で大臣職辞任

議員資格については争う構え

 7月25日、保守連合政権のマット・キャナバン資源・北部オーストラリア担当相は、「過去に自分の知らない間にイタリア系の母が私のためにイタリア国籍を取ったことを初めて知った。議員辞職するつもりはないが、大臣職は辞任することを決め、マルコム・タンブル連邦首相にも伝えた」と発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 キャナバン資源相はQLD州選出の保守系州議員で、国民党の輝ける星と見なされていた。

 キャナバン氏の議員資格が連邦高裁で審理を受ける間、資源・北部オーストラリア担当省はバーナビー・ジョイス国民党党首が代理する。

 連邦議会では、緑の党上院議員のラリッサ・ウォーターズ、スコット・ラドラム両議員が二重国籍だったとして議員職を辞職したばかり。2人は海外生まれで、連邦議会には他にも20人ほどの海外生まれ議員がいるが、キャナバン大臣の場合は、本人も母親もオーストラリアで生まれており、一度もイタリアを訪れることがなかったが、母親が本人に無断でイタリア国籍を取っており、二重国籍に気づかなかったとしている。

 オーストラリア連邦憲法は、二重国籍者の議員資格を認めておらず、二重国籍者は選挙立候補前にオーストラリア以外の国籍を離脱しなければならない。

 記者会見に立ち会ったジョージ・ブランディス法務長官は、「政府は、議会再開後にこの問題を連邦高裁に持ち込む。国籍はキャナバン議員の知らない間に請求取得されており、憲法第44条違反とはならない」と語っている。

 労働党のトニー・バーク議員は、キャナバン議員を擁護すると同時に、「緑の党議員が二重国籍で議員辞職した際に、タンブル首相が勝ち誇った態度を取ったが、やや悪意のこもった態度だった。その時も、私は、この問題については慎重に対応すべきだと思ったが、やはりこういう問題が起きている」と語り、キャナバン上院議員が、連邦高裁の判決が出るまで議員辞職しないことについても批判しなかった。
■ソース
Matt Canavan resigns from Malcolm Turnbull’s ministry over Italian citizenship

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