NSW州政府、地方自治体大合併中止を発表

保守連合政党地盤選挙区でも悪評たたり

 1年半前に発表され、シドニー首都圏などではすでに実施されていたNSW州政府の地方自治体大合併だが、7月27日、NSW州政府が合併計画の中止を発表した。

 グラディス・ベレジクリアン州首相がシドニーで発表したもの。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 計画は地方自治体の賛否を問わずに強制的に進められ、住民有権者選挙によって選ばれた自治体議会を強制解散し、2017年9月9日に合併自治体議会選挙を行うまで州政府の任命した行政官が行政を執行するとの決定が出された。

 そのため、地方自治体議員や住民からは州政府の非民主的行為との反対が起き、計画中止を求める訴訟も出されていた。また、ベレジクリアン保守連合政党地盤選挙区でも強制合併は悪評で、補欠選挙で自由党、国民党が大幅に得票を失う結果になった。

 2017年2月には州政府が譲歩し、「法廷で計画に対して争っている自治体には合併を強制しない」と発表した。27日の発表で、ベレジクリアン州首相は、「現在、選挙が近づいているおり、このままでは地方自治体の先行きが分からないまま選挙に臨むことになる。計画廃止以外に方法はない」と語った。

 首都圏の地方自治体は合併を強制されなくなったが、アシュフィールド、バルメイン、マリックビルを強制合併した「インナーウエスト自治体」はすでに動き出しており、他にもいくつか合併した自治体がある。アシュフィールドもインナーウエスト自治体への合併を強制されなくなったがどうやって離脱するのかという道筋は立っていない。

 2015年12月に35件の合併で152自治体を112自治体に減らし、納税者の負担を減らすという名目で始められた計画だが、2016年にはわずか19件の合併に減らされた。しかも、自由党の地盤であるシドニー東郊のウラーラや国民党の地盤の農村部で訴訟が起きていた。
■ソース
NSW council amalgamations scrapped after Government backflip

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