さらに2議員に「二重国籍」の疑い持ち上がる

緑の党議員辞職に端を発し、戦々恐々の連邦議会

 連邦憲法第44条が連邦議員の二重国籍を禁じていることから、緑の党上院議員2人が二重国籍であることを知ったとして議員を辞職し、自由党議員1人が議員辞職はしなかったが大臣職を辞任している。

 さらにマルコム・ロバーツ・ワン・ネーション党議員、ウェールズ人の父親とオーストラリア人の母親の下にインドで生まれており、立候補届の時点でイギリスとオーストラリアの二重国籍だった疑いが持ち上がっている。

 7月28日には、さらに自由党のジュリア・バンクス下院議員もオーストラリアでギリシア人の父親の下に生まれており、ギリシアの法律でそれだけで自動的に国籍資格ができるため、「二重国籍取得資格」が二重国籍と同格に扱われるかどうかという問題に発展している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 単独最大政党の労働党は、アンソニー・アルバネージ議員が、「労働党は公認手続きの際に全候補者の国籍問題を確認しており、このような問題は起こりえない」と発言している。

 バンクス議員はオーストラリアで生まれているが、父親がギリシア生まれのギリシア人だが、バンクス議員が生まれた時にはオーストラリア国籍を取得していたとしている。ギリシアの法律ではバンクス議員がギリシア国籍を申請しているか否かにかかわらず、自動的にギリシア国籍資格ができている。

 憲法第44条を厳格に適用すると、バンクス議員はその国籍資格そのものの離脱届けを出さなければならないということになる。憲法学の大家、ジョージ・ウィリアムズ教授は、「バンクス議員の議員資格に疑いが持たれる」と分析している。

 また、バンクス議員は2016年の選挙で労働党の地盤だったチザム選挙区で僅差で当選しており、バンクス議員が辞職すると補欠選挙になり、労働党が議席を取り戻す可能性もある。そうなると保守連合の下院の議席数は150議席中75議席となり、無所属諸派の支持を得て少数派政権を樹立しなければならなくなる。そうなると、保守連合が政権を維持できても、法案で無所属諸派の意向を迎えなければならなくなる。
■ソース
Liberal MP Julia Banks denies growing concerns she is a Greek citizen – and ineligible for Parliament

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