フィリピン軍の訓練のみで戦闘には加わらず
オーストラリア政府は、フィリピン南部の島でイスラム国に影響を受けたイスラム過激派と戦うフィリピン軍の訓練のため、豪軍の小チームを派遣する考えを発表した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
豪軍小チームはフィリピン国内の軍基地に駐在し、訓練のみを担当することになる。また、豪軍は、イスラム過激派との戦闘が起きているマラウィにオライオン偵察機2機を供与している。
9月8日、マニラを訪れているマリス・ペイン豪国防相は、デルフィン・ロレンザナ比国防相と会談した後に発表した。
フィリピン軍は、マラウィ市に拠点を築こうとするイスラム過激派と熾烈な戦闘を続けており、ペイン大臣は、「オーストラリアは、イスラム国が東南アジアに拠点を築くことがないよう断固とした態度で臨む。テロリストの脅威と単独で戦っているフィリピン軍を支援する。友邦を支援するだけでなく、イスラム国は地域全体の脅威であり、オーストラリアはその脅威を打ち破るために地域協力を進めたい」と述べている。
ペイン大臣は、「両国は今後豪軍小チームの具体的な任務などについて話し合う。中東の戦場から帰ってきたイスラム国参加者らが東南アジア地域で脅威になり始めており、また、イスラム国に刺激された民兵も増えている」と語っている。
オーストラリアが提供しているオライオン偵察機2機は、マラウィ市内外で民兵と戦うフィリピン軍に空からの情報を送っている。
■ソース
Marawi: Australian troops to train Philippines forces in fight against militants