ホーンズビーではラドック元連邦大臣が当選
9月10日、NSW州自治体議会選投票が各地で行われた。NSW州では保守連合政権による地方自治体大合併で2017年まで被選挙議会が存在しない状態になっていた。その後、州内各地で州政府に対する反対の声が続いていたことから、グラディス・ベレジクリアン政権は一部の地方自治体の合併を諦めた。
ABC放送(電子版)が伝えた。
即日開票の結果、自由党は安定選挙区でも得票率を落としており、ABC放送のアントニー・グリーン選挙アナリストは、「州政府が失敗した地方自治体大合併政策に対する反発が原因だ」としている。
唯一、自由党の大きな勝利は、シドニー・ノース・ショアのホーンズビーで、元連邦大臣のフィリップ・ラドック自由党候補が市長に当選したことが挙げられる。
NSW州自由党は、スティーブ・ラッセル前ホーンズビー市長が州政府の強制する地方自治体大合併に反対の意を表明していたことから、ラッセル氏を除名し、ハワード連邦政権時代に大臣を務め、その後引退していたラドック氏に出馬を懇願した。ラドック氏は、「地域は再開発問題で揺れており、この問題は地元住民にとってアメニティにも大きな影響がある。そのため、住民は違ったアプローチを求めている。私はそれができると思っている」と語った。
自由党はシドニー東部のランドウィックとウエイバリーで議席を減らしたが、党広報担当者は、「州全体で見ればかなりの議席を確保」と語っている。
労働党は、ライド選挙区で16%の得票率上昇の他、カンタベリー・バンクスタウン、ニューカッスル地域でも得票率を伸ばしている。
緑の党は、「今回、自由党は得票を落としている。緑の党は州全体で29議席は当選見込みがあり、さらに5議席も勝てるかも知れない」としている。
■ソース
NSW council elections: Liberal Party polls poorly but Philip Ruddock takes Hornsby