「ここで女性職員の噂をすべて明らかにしてもいい」

キャッシュ雇用大臣、労働党議員の質問に逆ギレ

 2017年、連邦警察(AFP)がオーストラリア労働組合(AWU)の事務所に早朝の捜索令状執行をするために出向いたところ、既に大勢のメディアが詰めかけて待っているという事件があった。結局、ミカエリア・キャッシュ雇用相の職員が大臣に無断でAFPの情報をメディアに漏らしたという職員の告白で、当の職員が辞職するだけで事態は収拾された。AFPがAWU事務所から押収した品目はその後裁判所が「不当な家宅捜索」と判決を下し、AWUへの返還を命じている。

 2月28日、連邦議会上院予算委員会の席で、委員の一人、ダグ・キャメロン労働党議員から職員の新規採用手続きについて何度も質問されたキャッシュ大臣が、「職員問題をここで論議するのは異常だ。キャメロン議員は非常に危ういことをしているのをご存じか? そんなにいうなら、ビル・ショーテン労働党党首の事務室の若い女性すべてに議事堂内でいろいろ噂がある。すべてをここで明らかにしてもいい」と形相を変えて発言した。

 これに対して、審議に加わっていなかったペニー・ウォング労働党議員が発言の撤回を求めると、キャッシュ大臣は、「私の発言が不快感を与えたのなら撤回する」と撤回した。

 ペニー・ウォング議員は、「キャッシュ大臣の発言は女性職員に対する重大な侮辱だ」と発言しており、さらに、タニア・プリバセク労働党副党首も、「キャッシュ大臣は、上院委員会を利用して、政界で働く有能で知的で勤勉な若い女性のプロフェッショナリズムを疑う発言をした。その発言は浅ましく、性差別的だ。キャッシュ大臣は謝罪すべきだ」と発言している。

 2GBラジオに出演したトニー・アボット前首相は、「キャッシュ上院議員が何を考えているのか知らないが、カッとしてしまったのだろう。謝罪したのだからそれで済んだ」と評している。

 3月1日には、ショーテン労働党首が、「私はキャッシュ発言に怒っている」と発言し、ピーター・ダットン内務相が議事堂で記者会見し、「ショーテンらに倫理講義される筋合いはない」とキャッシュ擁護の発言をするなど混戦模様になっている。また、同日には、議事堂警備員がホワイトボードを押して、キャッシュ大臣の上院委員会入りを取材陣から隠すという一幕も報道された。
■ソース
Michaelia Cash forced to withdraw threat to reveal rumours about women in Shorten’s office

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