国連はナウル、マヌス島の被収容者の全面移送要求

豪の最高医務責任者、ナウル政府が豪に強制送還

 ナウルの難民処理センターから移され、ナウル領内で生活している難民認定希望者の心身の衛生問題が悪化していると伝えられており、国連はオーストラリア政府に対して、ナウル、マヌス島の難民希望者を全面的にオーストラリア国内に移送するよう要求しており、与党保守連合議員からも、「収容所の児童をオーストラリアに移送」するよう求める発言が出ている。一方、ナウル領内の難民希望者の健康診断と治療のためにオーストラリア連邦政府が派遣していた最高医務責任者がナウル政府によって拘束され、オーストラリアへの強制送還処分を受けていることが報道されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 フェアファクス・メディアが確認したところによると、政府筋の情報として、ニコール・モンタナ医務官は17日のオーストラリア行きのフライトに乗せられることになっている。また、他の情報筋は、「モンタナ医師はナウル当局に逮捕された」と伝えているが確認されていない。

 豪政府の任務を請け負ったInternational Health and Medical Services(IHMS)は、「モンタナ医師にオーストラリア政府が資金を出してナウルに設立した地域処理センターの規則違反行為があったため、10月16日付で同医師を解雇した。引き継ぎの医師がすでにナウルに派遣されており、難民および難民認定希望者の健康診断、治療には支障は出ていない」と語っている。

 連邦政府内務省は、「その問題はIHMSとナウル政府の間の問題。難民医療に関して何の支障も起きていない」と発表している。

 モリソン首相は、かつて難民にオーストラリアの国法が適用されるのを防ぐため、難民船を領海境界で待ち受け、そのままナウル、マヌス島に移送する戦略を採用し、「海上作戦問題」として、国民には一切知らせない政策を遂行した当人であり、これまで連邦政府が拒否していたニュージーランド政府の「難民150人を受け入れる用意がある」との申し出を受け入れる用意を示しているが、「ニュージーランドに移された難民が未来永劫にわたってオーストラリア入国を禁じる法律を連邦議会で可決した場合に限る」としている。

 先週には「国境のない医師団(MSF)」がナウルから追放されており、緑の党のニック・マキム移民スポークスマンは、「今回の追放事件は、オーストラリア政府のナウル・マヌス領外難民収容制度が瓦解していっていることを示すものだ。自由党もこの瓦解を押しとどめることができなくなっている」と語っている。また、MSFはシドニーでの記者会見で、「被収容者は、IHMSもオーストラリアやナウルの政府とぐるだとしてまったく信用していない」と発表している。
■ソース
Australia’s chief medical officer on Nauru deported amid health policy crisis

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る