「ナウルは快適な場所」とトニー・アボット前連邦首相

「ナウルの医療はオーストラリアの町のそれよりいい」

 ナウルの豪領外難民収容所の被収容者児童の間深刻な心身の障害が起きており、国連の特別報告者も児童を速やかにオーストラリアに移送すべきだと報告しているが、トニー・アボット前首相は、「ナウルは非常に快適な土地だ」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 また、「ナウルの医療施設はオーストラリア国内の一部の町の医療施設よりいい」と語っている。

 しかし、オーストラリア国内の医療グループは、ナウルに収容されている未成年者を直ちにオーストラリアに移送すべきだと要求しており、アボット氏の発言をそれに応えて行われた。

 2GBラジオに出演したアボット氏は、「私もナウルに行ったことがあるが、地獄のような土地ではない。熱帯に住むのが好きなら、非常に快適な島と言える」と語っている。

 豪医師会(AMA)や国境のない医師団(MSF)は、未成年の被収容者をオーストラリアに移送するよう要求しており、MSFは、「状況は切迫しており、ナウルの島の精神衛生施設では対応できない。子供の間には半昏睡状態、失禁、話せないなどの症状が出ている」と発表している。

 アボット氏はさらに、「未成年者をオーストラリアに移送すれば人間密輸業者を力づけるだけだ」と語っている。

 一方、スコット・モリソン連邦首相は、「豪政府はナウルから未成年を他に移しているが、政府はそれを見せびらかすことはしない。ナウルには1万人の住民がおり、そこに住んでいる。ナウルを地獄のようにいうため、ナウルの人々は少々不愉快に感じている。ナウルの住民はナウルに住むことを決めているのであり、ナウルに誇りを持っている」と語っている。

 連邦労働党のタニア・プリバセク議員は、「政府は、難民を再定住させるのになぜ5年もかかっているのか? 難民はどこかに永住できる土地、安定性、将来の見通しを望んでいるのに」と語っている。

 また、セーラ・ハンソン=ヤング緑の党上院議員は、「アボット氏がナウルが好きならそこに住めばいいではないか。ナウルが快適だと思うのなら、ナウルの収容所に拘束されている子供達と代わってやればいいではないか」と語っている。

 ナウルは大きく海外援助に依存しており、2016年にはナウルの受け取る国際援助額は2,300万ドルに達している。
■ソース
Tony Abbott describes conditions on Nauru as ‘very, very pleasant’

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