連邦保守連合政権の少数派議席さらに深まる

バンクス議員、反動派の自由党乗っ取りに抗議脱党

 11月27日、連邦自由党のジュリア・バンクス議員が議会で脱党宣言を行い、無所属議員席に移動した。8月の自由党内政変で首相の座から追われたマルコム・タンブル議員が政界を引退し、そのためにウェントワース選挙区で補欠選挙が実施されたが自由党候補が無所属候補に敗れている。

 そのため、保守連合連邦政権は下院で少数派内閣に転落している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 バンクス議員は弁護士、会社役員などの経歴があり、2016年選挙にメルボルンのチザム選挙区から立候補し、労働党の安全地盤だった同選挙区で当選を果たした。

 27日の下院議場で、バンクス議員は、「議会における女性の待遇は実業界よりも何年も遅れている。この風土を改革するためには議員数の男女同数の原則を確立しなければならない。割当制度に対して能力主義を口実にした反対が強いが数遊びではない」と同僚議員を厳しく批判した。

 バンクス議員は、党内の反動的右翼議員がタンブル首相(当時)追放を図り、大勢の議員が昇進、公認の約束の見返りに首相更迭を支持するか、あるいは沈黙したと発言した。8月の政変劇直後にも、「ピーター・ダットン内務相を担いだ保守派議員が女性議員を脅迫し、セクシャル・ハラスメントでダットン支持を強要したと批判し、今期限りで政界を引退すると発表していた。

 元自由党議員でやはり脱党したレベッカ・シャーキー議員は、「バンクス、キャシー・マクガワン、ケリン・フェルプスに私を含めた無所属議員は、道理をわきまえた中道派議員団であり、政界腐敗、ナウル難民センターに収容されている子供ら、気候変動に対する現実的な対策など、これまで政府が無視してきた問題に焦点をあてている」と語り、さらに、「政府がこれらの課題を無視し続けるなら自分たちに報いが返ってくるだろう」と発言している。

 バンクス議員の脱党で与党保守連合は150議席の下院で74議席の少数派内閣に転落した。無所属議員も政府不信任案や予算案では政府を支持するとしているが、それ以外の政府法案が通過することは予断できなくなっている。
■ソース
Julia Banks says treatment of women ‘years behind’ business world as she quits Liberals

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