先住民族TVプロデューサがアボット議員に挑戦

スーザン・モイラン=クームズ氏、ワリンガ選挙区出馬

 元連邦首相トニー・アボット議員の地元、ワリンガ選挙区の自由党党員には社会超保守のアボット氏が同選挙区住民の意見を代表していないという不満が高まっており、先の同選挙区自由党公認問題でもアボットし公認に反対する党員とアボット議員支持党員の対立が報道されていた。

 そのため、アボット氏公認に反対する市民の間でアボット氏に対立する無所属候補を歓迎する運動が自然発生的に生まれていたとも報じられていた。

 先日には、先住民族アボリジニの活動家でTVプロデューサでもあるスーザン・モイラン=クームズ氏が無所属出馬の名乗りを挙げたことが報じられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 アボット氏はスコット・モリソン政権から、「先住民族問題特別使節」の職を与えられているが、この職は、連邦首相のアボリジニ問題顧問グループを跳び越えた存在になっており、アボリジニからは批判が上がっていた。モイラン=クームズ氏は、「先住民族問題なら私はよく理解する能力がある。また、母親であり、子供達の将来についても子供達に残してやる環境問題についても気遣っている。アボット氏に対しては気候変動政策についても先住民族問題についてもプレッシャーをかけていく。再生可能エネルギー源は豊富にあるのにどうして石炭を掘り続けなければならないのか。また、先住民族の声が議会で反映されることが重要だと考えている」と語っている。

 モイラン=クームズ氏は、「盗まれた世代」の一人として実の親から引き離された後、NSW州法廷弁護士協会のジョン・クームズ会長(当時)一家に引き取られた。ジョン・クームズ氏の父親は豪連邦銀行(中銀)のH.C.「ナゲット」クームズ初代総裁である。

 アボット氏は、同性結婚法案、気候変動政策などで超保守派の立場を取ってきたが、ワリンガ選挙区区民の意見はアボット氏とは大きく食い違っている。そのため、Voices of Warringah、Vote Tony Out、Think Twice Warringah、People of Warringah、North Shore Environmental Stewardsなどの市民グループが選挙でアボット氏を落選させる活動を行っている。さらに、ソーラー・パネル産業やインターネットを通じて活動を繰り広げてきたGet Up!もアボット氏を落選させる運動を始めている。
■ソース
Susan Moylan-Coombs to run as an independent against Tony Abbott in Warringah

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る