「障害者問題調査委員会設立動議阻止ではない」

質問時間の引き延ばし批判受け、連邦首相否定

 今会期の残り日数が少なくなっている折、障害者のジョン・スティール=ジョン緑の党連邦上院議員の提出した「施設での障害者に対する暴力問題」連邦議会特別調査委員会設立動議に対して、スコット・モリソン保守連合連邦政権は質問時間を大幅に引き延ばして審議を進めており、時間切れの恐れが出てきたため、スティール=ジョン議員が議会で政権を厳しく非難する発言を行うなどの事態になっていた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 保守連合政権与党の質問時間引き延ばしについては、「モリソン首相は、調査委員会設立そのものよりも、先日の難民医療移送法に続いて調査委員会設立でも政府が議会の議決で野党に敗れる事態が続くことを怖れたのではないか」との推測も生まれていた。

 16日には、モリソン首相が「調査委員会設立を阻止するために引き延ばし作戦を取っているのではない」と否定する発言をしている。

 2月14日、スティール=ジョン上院議員は、「障害者施設などで障害者が暴力、虐待、放置などの被害者になっている問題に対して議会特別調査委員会を設立する」よう求める動議を提出、上院を通過した。

 その後、数時間内には下院での審議が行われるはずだったが、モリソン首相は、「書類が下院に届いていない。14日の午後には下院の審議にかけられるはずで政府も準備をしていた。議決を避けるためにわざと遅らせたと言うことはない」と批判に反論している。

 さらに、「動議は18日には下院で可決されるはずだが、最終的に特別調査委員会を設立するかどうかは政府が決める。最優先事項は、先に決まった高齢者施設での問題に対する特別調査委員会を起動することだ。障害者問題で特別調査委員会が不必要だといった憶えはない」と語っている。

 しかし、クリストファー・パイン国防相は、「上院の圧力でよく審議もせずに強行採決に持ち込むことを許すつもりはない」と、首相とはニュアンスの違った考えを語っている。
■ソース
Scott Morrison rejects suggestions parliamentary tactics were used to avoid disability royal commission vote

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