自転車通行に危険なライトレールの軌道

ニューカッスルの死亡事故でNSW州運輸相認める

 2019年7月にニューカッスル市内で起きたサイクリスト転倒死亡事故で、NSW州政府のアンドリュー・コンスタンス運輸相は、現場のライト・レール軌道のある交差点が自転車にとって安全性の問題があることを認めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 7月10日、ダニー・イーガンさん(51)が自転車で交差点を渡っている時にバイクが転倒、イーガンさんは頭を打って死亡した。

 ライト・レール軌道は自転車の車輪が軌条の溝に挟まることがあり、事故の起きる以前から危険性が指摘されていた。また、自転車がライト・レール軌道をまたぐ時には安全のため直角に渡ることというのはよく知られていることだが、軌道が複雑に交差し、カーブしているような交差点では直角に渡ることは難しい。

 コンスタンス大臣は、事故分析報告書でその交差点一帯がサイクリストにとって安全性の問題があることを指摘していると認め、さらに、「ニューカッスルだけでなくシドニーやパラマッタなど自転車とライトレールが同じ路面を走る場合の勧告案が出されている」と語っている。

 ニューカッスルのサイクリング団体のバーナード・ホッキングさんは、「イーガン氏が事故に遭う8か月前に事故の起きた交差点は安全上の問題があることが指摘されていた。それは同じ交差点で6人が同じような事故で病院に運び込まれた後だった」と述べている。自分は建築業界で働いていたが、もし建築業界でこのような事態を放置していれば企業幹部は刑事責任を問われ、刑務所にぶち込まれる」と語っている。

 バイシクルNSWのバスティアン・ウォレス会長は、「グループは政府にこの問題を訴えてきた。自転車が軌条に対して90度の角度で走行することは不可能だし、自動車が走り回っているところで自転車から降りて押して歩くことも現実的ではない。ライトレールと自転車が共存できる設計を望む」と語っている。

 労働党のジョー・ヘイレン影の運輸相は、「以前からこの問題で政府に、自転車が軌条の溝に落ちないような設計を加えることなどを提案してきた。コンスタンス運輸相は直ちに報告書を公開すべきだ」と語っている。

 また、「今後、ライトレールのシドニー都心部や東部地区への路線が営業を開始する前に善処すべきだ」と語っている。
■ソース
NSW Transport Minister admits safety risks at Newcastle light rail track where cyclist died

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