QLD、「絶滅からの反乱」運動に厳罰新法成立急ぐ

パラシェイ労働党州政権が交通妨害戦術に宣言

 気候変動対策を政府に要求する市民の運動「絶滅からの反乱」は、国内大都市で波状的に道路や鉄道の交通を妨害する戦術を採っている。これに対して、アナスタシア・パラシェイQLD州政権は、「危険な装置を使った抗議行動を禁止する新法成立を急ぐ」と宣言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 9月に州議会に提出された新法案は、「危険な装置を使った抗議行動に対する罰則を強化し、また、抗議行動で用いられた物品を没収できるように警察権を強化する」ことを狙っている。

 この法案は11月末に成立することが予定されていたが、来週から始まるQLD州議会で審議される予定になっている。

 パラシェイ州首相は、「議会法制委員会を無視しない。急がせるだけだ。審議も前倒しにしたい。この新法は、当人達だけでなく他の者までを危険にさらす過激な活動だけを対象にしている。合法的に平和な抗議行動をする人達を対象にはしないと約束する」と語っている。

 さらに、「活動家の一部が危険な装置を使ってロックしており、警察官や消防局員がロックを開錠しようとして負傷する可能性がある。この抗議行動は大規模な交通マヒを引き起こしているが、危険な装置を使うことだけは止めさせなければならない」と語っている。

 最近の抗議行動で参加者がコンクリートとブタン・ガスの缶を詰めたドラム缶に手足を入れる作戦を採った。警察官や消防局員がこのドラム缶を切って人間を解放しようとすれば、ブタン・ガスが爆発し、缶の破片が飛び散って抗議活動家だけでなく、作業者が負傷する恐れがある。この装置は「竜の巣窟」と呼ばれている。

 新法案が成立すれば、「竜の巣窟」、「眠れる竜」、「モノポール」、「三脚」などの装置・道具を所持携帯すれば懲役最高2年、または$6,000の罰金が科せられる。

 人権法律センター(HRLC)が声明を発表し、「新法案はQLD州民の表現、結社、集会の自由行使の権利を侵害するものだ」と述べ、アリス・ドルーリー弁護士は、「眠れる竜、モノポール、三脚などの道具は平和な抗議行動でも用いられており、その使用で社会に大規模な混乱を引き起こした場合には既存の刑法で十分に対応できる。新法案では歩道の通行を妨害しただけでも重罰を受けることになり兼ねない。抗議行動で混乱が起きるというのは重大な抗議をしなければならない事態になっているということだ。議員は、混乱が起きたからといって厳罰を持ち出すような脊髄反射的行動を慎んでもらいたい」と語っている。
■ソース
Palaszczuk moves to fast-track new laws to ban protesters using ‘dangerous devices’

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