モリソン連邦首相、議会人権委員会委員長発表

難民医療移送法廃止派のヘンダーソン議員

 10月22日、スコット・モリソン保守連合連邦首相は、人権委員会委員長に難民医療移送法廃止派のセーラ・ヘンダーソン上院議員を指名した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 モリソン首相は、9月には家庭裁判所見直し調査委員会の副委員長に突然極右政党ワン・ネーション党党首のポーリン・ハンソン上院議員を指名しているが、ハンソン議員は「男性の権利」を主張する極右団体に同調する発言を繰り返しており、この見直し調査委員会では予断と偏見を持ち込むものとして反DV団体や元家裁判事、野党議員らの非難を浴びており、今回の突然のヘンダーソン議員指名でも、Medevac法(難民医療移送法)に批判的な人物に同法の審理を指揮させるというモリソン連邦首相の独断人事は、「予断と偏見を持った人事」として批判を浴びることが予想される。

 ヘンダーソン議員は2019年5月の連邦総選挙でコンガラマイト選挙区から下院に立候補したが落選、その後、上院の自由党空席争いで自由党保守派のグレッグ・ミラベラ氏を破って上院に返り咲いたといういわく付きの人物。

 ヘンダーソン議員はミラベラ氏に比べると自由党中道派に近いが、「領外難民収容所の難民が傷病からオーストラリア国内でないと受けられないような医療が必要になった場合に2人の医師の合意があればオーストラリア国内に移送することができる」というMedevac法に対しては、「不必要な法律であり、保守連合の厳格な国境警備体制を危うくするもの」と発言している。

 連邦の上下院議員は10月22日の朝に突然首相のヘンダーソン議員指名を聞かされており、それまで何の前触れもなかった。また、議会人権委員会はこれまでどの政党の議員がメンバーになっても報告書は超党派的な内容に落ち着くというのが常態になっていた。
■ソース
Scott Morrison’s captain’s call inserts medevac critic Sarah Henderson as chair of human rights committee

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