「消火飛行機や消防隊員だけでは解決しない」

NSW郡部消防局創始者が独自の発言

 NSW州郡部消防局(RFS)の創設者であり、10年にわたって長官を務めた人物が、「消火飛行機や消防局員を増やしただけでは現在のブッシュファイア対策の解決にはならない」と発言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 フィル・コパーバーグ氏は、1997年にRFSの創設時から2007年までRFS長官を務め、ブルーマウンテンのブッシュファイアの鎮火などで大きな功績があったが、2007年に長官を辞して労働党州議会議員になったが、政争に巻き込まれ早くに政界を引退している。

 ABC放送のインタビューに答えて、「これまでこれほど火事が密集して発生することはなかった。ブッシュファイア・シーズンにもならない時期からまるでほとんどすべての地域に火が広がっている。未曾有と言っても間違いではない」と語っており、今季のNSW州のブッシュファイアで6人が亡くなり、600戸強が全焼し、150万ヘクタールが焼けている。

 今年4月には元緊急機関の長ら23人がスコット・モリソン連邦首相に面会を求めたが実現しておらず、逆に、モリソン首相は、「我が国の温室化ガス排出量とブッシュファイアの間に関連性はない」と発言したのに対して、元郡部消防局長官5人が連邦政府の気候変動対策強化を求めていた。コパーバーグ氏も、「気候に異変が起きている。そのことを考えに入れなければならない。無視することはできない。しかし、消火に資材を投入するだけでは解決しない」と語っている。

 コパーバーグ氏は、「オーストラリアもカリフォルニア州のように年中火災が起きるようになる可能性がある。ブッシュファイアの一つの要因は燃料になる枯れ草などがたまっていることだ。環境を破壊せずにどうやってその可燃物を減らせるかを考えるべきだ。それは科学者、農家、土地管理者が考えるべき問題だ。私なら専門家グループを編成してあらゆる要因を検討させるだろう」と語っている。

 さらに、「専門家グループがブッシュファイアの要因を明確にし、それに応じた対策を考え出すことが必要だろう」としている。
■ソース
NSW’s bushfire woes cannot be fixed with more planes and firefighters, former RFS chief Phil Koperberg says

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