政府、宗教的差別法の提出延期を明らかに

モリソン連邦首相、新草案について語る

 11月30日、スコット・モリソン連邦首相は、宗教的差別法法案の提出延期の考えを明らかにした。その結果、法案は今年中には上程されないことになった。これまでモリソン保守連合政権は2019年中に法案を議会に提出すると約束していた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 宗教的自由を保護することを目的としている法案草案にはこれまで約6,000件の意見書が出されており、そのほとんどが法案に批判的とされている。そのため、野党労働党は「この法案には誰一人として味方がいない」と評しており、宗教団体からも差別反対派からも批判を受けている。

 モリソン首相は、この延期発表の声明の中で、「草案に対する意見書も検討し、さらに変更を盛り込んだ第二草案を年内に発表する。この第二草案は公開して一般の意見を募る草案としては最終的なものになる。そこでさらに変更を加えた法案を2020年に上程する。選挙の際に約束したように、教義と反差別という二つの大きな問題の一致点を見つけるため尽力しており、冷静かつ熟慮を経て悔いのない法案を出したい」と述べている。

 キリスト教保守系団体の「Australian Christian Lobby」は、草案練り直しを歓迎し、「私達は優遇を望んでいない。これまでの草案の文面を少し練り直し、改善してもらいたいだけだ」と語っている。

 一方、宗教による差別に反対する「Equality Australia」のアンナ・ブラウンCEOも、草案練り直しを歓迎しつつ、大きな変更を望んでおり、「明らかに草案は適正なバランスを欠いており、宗教団体や利害団体の差別を許し、LGBTI、女性、障害者が獲得してきた平等に対して巻き返しを図るものだ。我が国に必要なのはすべての者の平等を守る法律だ」と語っている。
■ソース
Religious discrimination bill gets delayed as PM Scott Morrison announces new draft

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