難民医療移送法通称メディバック与党が廃止

保守系無所属・ワンネーション党が政府案支持

 2019年2月12日、連邦議会下院のケリン・フェルプス無所属、ジュリア・バンクス元自由党、上院のデリン・ヒンチ無所属議員、上下院の労働党、緑の党の支持で成立した難民医療移送法、通称メディバックの廃止法案が12月4日に連邦上院を通過し、メディバックの廃止が決まった。

 このメディバック廃止法案に賛成票を投じたジャッキ・ランビー無所属議員は、「政府との取引が成立し、法案に賛成した。取引内容は国家安全保障に関わるため公表できない」と語っているが、政府閣僚が議会で、「繰り返し断言する。取引は一切していない」と発言している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 メディバック法案が上程された当時、ピーター・ダットン内務相らは、「難民に紛れた犯罪者がメディバックを利用してオーストラリアに入り込む。国家安全保障を損ねる法律」などの発言をしていたが、現実にはメディバックで移送されてきたのはごく少数の患者だけだった。

 また、ランビー無所属上院議員は、「ニュージーランドが難民受け入れを表明しており、オーストラリア政府がそれを受け入れるならメディバック廃止法案を支持しても良い」と発言していた。

 政府はメディバック廃止法案を通すためには上院で4人の諸派無所属支持を取り付けなければならなかったが、蓋をあけてみれば、極右のワン・ネーション党のポーリン・ハンソン、マイケル・ロバーツ、コリー・バーナディ、それにランビー議員が政府法案支持に回り、37対35で政府案が可決された。

 メディバックは、パプア・ニューギニア、ナウルに収容されている難民および難民認定希望者が重病や重傷などでオーストラリアの医療を受けなければ危険という場合に2人の医師の賛成を経て、オーストラリアの医療機関に移送することができるというもので、2月当時、保守連合与党は少数派内閣だった。

 メディバック廃止法案反対票を投じたのは労働、緑、Centre Alliance(中道連合)。
■ソース
Government accused of reaching a secret deal with Jacqui Lambie to end medevac refugee transfers

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