NSW州と連邦の環境相、政府見解と決別する

ブッシュファイアと気候変動の関連認める発言

NSW州政府のマット・キーン環境相と連邦政府のスッサン・レイ環境相は、現在のブッシュファイアの多発と気候変動の因果関係を認める発言をした。NSW州と連邦は保守連合が政権を握っており、保守連合議員はブッシュファイアと気候変動の因果関係を否定する発言を続けている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 化石燃料重視を唱えるオーストラリア連邦政府は、COP25において、日本政府、ブラジル政府と共に「化石賞」を受賞した。

 キーン大臣はエネルギー相も務めており、ABCラジオ放送で、「この火災が何週間も続いており、その原因に対して対処しなければならないことは否定のしようがない。現在のような異常気候を緩和したり、順応したりの行動を取ること、炭素排出を抑え、気候変動の影響を減らすためにできることをしなければならない」と語った。

 12月10日、大気質が「有害」レベルの12倍に達しているシドニーにおいて、モリソン連邦首相は、ブッシュファイアによる大気質悪化に言及せず、「宗教差別法」の最新草稿を発表しており、その危機感の希薄さを批判されている。

 翌11日、レイ大臣もABCラジオ・シドニーに出演し、「植物が乾燥しきっていることや水量が減っていることでこれまでになかったような危険な状態が起きている。気候学者がそう語っているし、私もその考えを完全に支持している」と語った。

 先月、シドニー首都圏南部ヒューズ選挙区選出の自由党保守派クレーグ・ケリー連邦下院議員が、保守系メディアのスカイ・ニューズで、「世界的には野火は減っている。査読済みの科学論文を見れば分かるが、人工衛星で観測し始めて以来の25年間に世界的に野火が減っている」と発言したばかりで、一方、モリソン首相は気候変動がブッシュファイア多発の原因になっている可能性を認めている。

 11月にはマイケル・マコーマック連邦副首相兼国民党党首が、「気候変動とブッシュファイアの因果関係を主張するのはブッシュファイアの被害を受けない都市の環境保護派ばかりだ」と発言しており、グレッグ・マリンズ前NSW州郡部消防局長官やフィル・コパーバーグ初代NSW郡部消防局長官が保守連合連邦政権を批判している。
■ソース
Liberal MPs Matt Kean and Sussan Ley link bushfires to climate change

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