州首相とRFS長官、首相発言に「そんな事実はない」

広がる国民の被害そっちのけで政治化する問題

 1月6日には気温も下がり、各地でわずかながら降雨もあったことからブッシュファイアも依然として燃え続けているとは言え、やや小康状態になっている。

 しかし、まだ130箇所で燃え続けているNSW州では昨日、スノーイー・マウンテン西側のバトロウの町が焼失した他、47歳の男性1人が心臓発作で死亡しており、南部海岸地域でもボダラで1人、VIC州境に近いボンバラでも1人の消息が不明になっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 1月5日にスコット・モリソン連邦首相が、「この週末、ブッシュファイア消火活動支援に国防軍を派遣することを申し出たが、NSW州に断られた」と発言したのに対して、1月6日にはグラディス・ベレジクリアンNSW州首相とシェーン・フィツシモンズ郡部消防局(RFS)長官は、「どんな支援申し出も断ったことはない」とおおやけに反論している。

 1月4日5日の週末にはNSW州内で少なくとも60戸が焼失している。この州内の惨状にベレジクリアン州首相は、「NSW州は未曾有の災害に見舞われている」と語っている。

 モリソン首相は、「NSW州政府には避難住民の疎開のために海軍艦船を派遣する案を提示したが、NSW州政府に断られた」と語っており、この発言を取材陣がベレジクリアン州首相に問い合わせたところ、「それは事実ではない。事実ではない」と否定している。

 自由党NSW支部では、「モリソン首相は自分を守るためにベレジクリアン州首相を犠牲にしようとしている」との不満が高まっている。

 一方、先にモリソン首相を批判したアンドルー・コンスタンスNSW州運輸相は、気候変動やブッシュファイア予防の野焼きの問題を議論する議員に対して、「政治家なら、ブッシュファイアで焼け出された住民のことを先に考えろ」と発言した。

 今月10日から再び気温が上昇に転ずると予報されている。
■ソース
Two NSW residents unaccounted for after horror weekend of fires

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