NSW州緑の党、「個人使用のドラッグ合法化」法案

ドラッグ「アイス」特別調査委員会報告書提出

 NSW州緑の党は、2020年中にNSW州議会に違法ドラッグの個人使用に限って合法化する法案を提出すると発表している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 1月28日、ドラッグ「アイス」特別調査委員長のダン・ハワードSCは、調査最終報告書をグラディス・ベレジクリアンNSW州首相に提出した。しかし、ベレジクリアン州首相は報告書を公開しておらず、政府が報告書を検討するとのみ語っている。

 報告書の内容はまだ明らかにされていないが、調査委員会付きの弁護士は、ハワード教授に対して、アイスその他の違法ドラッグの個人所有と使用を、「害を最小限に抑えることを目的とする公共衛生本位のドラッグ政策」に従って合法化することを進言している。

 緑の党法案では、ドラッグ使用者は適切に編成された医療専門家に照会され、治療の対象になる一方で、ドラッグ提供者は依然として刑事処分の対象となる。また、ピル・テストも試験運用され、州各地に医療専門家観察下のドラッグ使用施設を設立するなどとなっている。

 しかし、2019年、ミュージック・フェスティバルの会場でMDMAを服用した若者6人が死亡した一連の事故を審理していたハリエット・グレアム副検視官が同年11月に「ピル・テスト」公認設備を勧告した際にもベレジクリアン州首相は案に反対を唱えた。

 ウエイサイド・チャペル創設者、テッド・ノフスを記念する財団のマット・ノフス氏は、「報告書を直ちに公開する」よう要求し、「州首相は、特別調査委員会の判断を信頼していると語っていた。では、その公開を遅らせる理由は何もない。現行のドラッグ政策で、本来助けを必要としている若者が傷ついている」と語っている。

 緑の党ドラッグ関係法改革問題担当のケート・フェアマンNSW州議会議員は、「NSW州内で違法ドラッグの個人使用と所持を合法化する法案を今年中に提出する」と語っている。
■ソース
Greens to introduce bill to decriminalise illicit drug use in NSW

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