火災警報誤発報による税金の負担年間1億ドル

NSW州で自動通報の97%は誤作動が原因

 NSW州内の火災警報自動通報システムで消防署に入る警報の97%がトーストを焦がしたとか屋内に蒸気が充満したなど緊急を要さない事象による誤作動が原因で、そのために要する税金負担は2019年1年で1億ドルに達すると発表されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 2019年には誤発報による建物内の人員避難が46,232回にのぼっているが、これは1億700万ドルという税金の負担には含まれておらず、1回に出動する消防士の出動時間や消防資材のコストから割り出されたもの。

 誤発報による出動には建物の所有者に科せられる罰金が2013年に$1,600に増額されているが、緊急出動経費の$3,083の埋め合わせにはなっていない。

 消防士労組のレイトン・ドルーリー州書記長は、「大きな火災事故は、自動火災警報(AFA)で通報を受けて出動した例が多い。AFAは、病院、高層ビル、アパートメント・ビル、バックパッカー・ホステルなどリスクの大きい施設に備えられており、正しい警報が3%というのは非常に少ないように聞こえるが、それでも年間1,200件を超える件数になる」と語っている。

 さらに、「2017年にはNSW州政府の省が自動火災警報に応答して出動する場合には従来の消防車2台出動を1台に減らそうとしたが、消防士労組が反対し、結局省は撤回した。NSW州消防救助局は、「リスク・ベースのアプローチ」に移行しようとしているが、私から見れば、「ロシアン・ルーレット」でしかない。

 2013年にシドニーの3つの消防署が誤発報で出動した事例の調査で、一つのビルが48回誤発報しており、そのために一日合計11.5時間を費やしていた。

 自動火災警報作動の際に消防署員が出動することは法的に義務づけられており、AFAが接続されている16,198棟のビルからいつでも通報される可能性がある。
■ソース
False fire alarms cost taxpayers $100 million a year

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