コロナウイルス蔓延の脅威拡大で医療備蓄開放

マスク2,000万個、医薬品、医療用具など

 オーストラリア各地に全国医療備蓄制度(NMS)に基づいてマスク2,000万枚、抗生物質、ワクチン、ハンド・サニタイザーなどの医療用品が備蓄されており、国ではその所在を明らかにしていないが、2月29日にはNMSを開放し、医療機関などに優先的に供給すると発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この備蓄品は、総額1,000万ドルにのぼり、すべてパレットのままプラスチック・シートで包まれており、いつでもそれぞれの地域の医療機関などに供給される。

 NMSの備蓄は、バイオテロ、医療緊急事態、世界的蔓延などの事態に備えて10年以上かけて徐々に蓄積されてきたが、コロナウイルスが世界保健機関(WHO)からパンデミック宣言を受けることがほぼ確実になりつつある現在、COVID-19(新型コロナウイルスの正式名称)への対応措置の一環として重要な位置を占めることになる。

 この備蓄は連邦保健省が、「医薬用品および個人防護具の戦略的備蓄であり、州、準州政府がこの備蓄の開放を要求し、ブレンダン・マーフィ連邦主席医務官の最終的認可を得て、州、準州政府に提供される。

 コロナウイルス大量発生が予想されるさなかに140万枚の医療用マスクがGP、ヘルス・ワーカー、薬局、国境でハイリスク患者と応対する政府職員などに配給されている。

 また、一部の備蓄品は緊急事態に備えて迅速な配給が可能なように州、準州の戦略的な場所に保管されているが、テロリストの攻撃などを防ぐため、保管場所に関しては厳重な機密事項になっている。

 また、コロナウイルスが世界的な蔓延の兆しを見せ始めて以来、連邦政府は迅速に備蓄を増やしてきた。

 過去にも2009年のブタインフルエンザ時には2,900万ドル相当の90万コース分の抗ウイルス薬と210万個の個人防護具が開放されている。
■ソース
Coronavirus triggers national medical stockpile as COVID-19 threat intensifies

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