オーストラリア国内で初のヒト・ヒト感染例発生

これまでの30人はすべて海外で感染後に帰国

 NSW州政府は、コロナウイルス大流行の兆しがある現在、州内の学校に海外旅行を取り消すよう指示している。一方、同じNSW州内のコロナウイルス新患者2人は最近に海外に行っておらず、初の国内ヒト・ヒト感染となった。国内ヒト・ヒト感染患者の発生により、国内大発生の可能性も生まれた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NSW州で新しく発生した患者3人のうち2人が国内ヒト・ヒト感染と確かめられた。

 1人はシドニー都市圏西部の男性医師(53)、もう1人のシドニー在住の女性(41)は、最近イランから帰国した兄弟から感染している。

 もう1人は2月29日にイランから帰国し、3月2日に検査結果で陽性と確認されている。

 州政府のブラッド・ハザード保健相は、「NSW州内でヒト・ヒト感染症例が発生したというのは非常に懸念されることだ」と語っている。

 41歳の女性の兄(43)は2月22日にイランから帰国したイラン人で3月1日に陽性判定が出ている。女性は兄と濃厚接触している。

 医師の感染源は不明だが、NSW州保健局では、「医師は患者と直接接触する職場で働いていた」と発表している。

 また、NSW州保健局は、「医師と接触した患者をすべて調べて隔離しなければならないだろう。医師から感染したと考えられる症状はまだ出ていないが、あらゆる可能性を考えて予防措置を取る予定だ。政府も保健当局も州民に対してすべてを公開する」と発表している。

 新症例はいずれもシドニー都市圏西部のウエストミード病院で治療を行っており、感染した医師も集中治療室で治療を受けていると発表されている。

 ハザード保健相は、「当分の間、握手などの接触は控えた方がいい。キスするなとは言わないが、相手を考えて慎重になった方がいい」と語っている。

 また、州政府のケリー・チャント主席医務官は、「医療関係者が発病したということは、これまでにNSW州で患者が見過ごされていたことかも知れないということになる。あくまでも可能性の範囲であり、まだ大量発生が起きているわけではない。たとえ見過ごされていたとしても、人々が手洗い励行などの衛生措置を十分に取っていれば感染する可能性は低い」と語っている。
■ソース
Australia records first cases of human-to-human transmission of coronavirus

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