州首相「学校は開くが児童には欠席を勧める」

NSW州政府、VIC州政府とは方針を違える

 3月23日、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「州立学校は閉鎖しないが、保護者はできれば子供を欠席させるように」と呼びかけた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 3月22日、VIC州政府は学校休暇を前倒しにして3月24日から学校を休校にすると発表した。

 一方、NSW州政府は学校を閉鎖しないが、できれば子供を学校に送らないでもらいたいと発表しており、州民は政府の真意をはかりかねている。

 連邦政府は、公衆衛生緊急問題重要決定機関の「Australian Health Protection Principal Committee」の答申に基づいて学校の授業を続ける方針を出した。

 NSW州では、生徒や教員がコロナウイルスに感染した場合には教室などの消毒を行う間、臨時に学校閉鎖が行われる。セーラ・ミッチェル教育相は、「州首相の呼びかけではあるが一部の保護者は生徒を学校に送るだろうと思う。しかし、子供を欠席させることで学校も連邦政府の社交距離ガイドラインを実施することができる」と語っている。

 また、教職員側も「他の部門なら持病などのある労働者は欠勤することができるのに教師の場合は出勤を要求される」と不満が募っている。これに対して、ミッチェル大臣は、「コロナウイルスに感染すると重症になる可能性のある教職員はオンラインで授業を進めることもできる」と語っている。

 連邦政府の授業継続の理由として、学校を閉鎖すると保護者の3分の1は自宅で子供の世話をするために仕事を休まなければならなくなる。すると、医療従事者が学校児童の保護者である場合、病院にとって重要な人材が子供世話に取られることになりかねないということが大きい。

 また、公立学校に子供を送っている世帯には経済的に貧しいため、子供が家庭で勉学できる環境にない場合もある。そのような子供にとっては学校で授業が行われていれば勉学の場が得られることになる。

 NSW州では4月27日より二学期が始まるが、それをどうするかはまだ決まっていない。しかもHSCの試験を目前に控えている12年生にとってはプレッシャーは大きい。
■ソース
NSW schools will remain open during Australia’s coronavirus shutdown ? here’s why

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