新陽性者発生微減傾向だが市中感染増加傾向

NSW州、社会規制強化で感染徹底制圧作戦

 NSW州の新陽性者発生率は微減傾向にあるが、感染源不明な市中感染が増えており、陽性患者実数はもっと大きいのではないかと推定されている。そのため、国内全体の方針に歩調を合わせ、NSW州政府も社会規制をさらに強化し、感染の広がりを抑える作戦を進めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 過去1週間、国内の感染源が突き止められなかった新陽性者が350%も増えている。

 連邦のポール・ケリー副医務官は、「これまでの統計の数字でもこれはもっとも憂慮すべき問題をはらんでいるのではないか」と語っている。

 ケリー教授によれば、このような感染源不明の感染者の増加を防ぐには、3人以上の集まりを禁止するという連邦政府の厳しい措置もやむを得ないことになる。3月31日より当分の間、屋外で3人以上が集まることは禁止され、NSW州警察官は、3人以上の集まりに対して現場で$1,000の違反通告書を発行する権限が与えられている。

 NSW州保健当局は、新陽性者発生率が下がっていることについて、「これまで海外で感染して帰国した人が多かったが、出入国の規制強化で帰国者入国者が減っていることが原因であり、代わって市中感染が減る傾向を見せていない」と語っている。

 シドニー大学のティム・ニューサム博士は、「市中感染は爆発的な感染の広がりになる可能性がある。帰国者の感染はぽたぽたとしずくのように増えていくだけだが、ウイルスが社会に根付いてしまうとある日突然手に負えないほどになる」と警告している。

 また、NSW大学のウィリアム・ローリンソン教授は、「新陽性者発生数が減っているのはいい兆候だが、これは検査を受けて陽性と判定された人の数のみであり、感染しながら検査を受けていない人が大勢いる可能性がある」と警戒している。

 ケリー教授は、「新陽性者の数がかなり減少傾向にならないと現在の規制を解除することはできない」と語っている。
■ソース
The rate of new coronavirus cases in NSW is dropping, but community transmission is rising

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