SMHコロナウイルス・アップデート 2 4月4日

バックパッカー旅行者ら青果物収穫労働力優遇

オーストラリアのコロナウイルス新感染発生率は徐々に下がり始めているが、感染源の分からない市中感染が増えており、連邦のポール・ケリー副主席医務官は、「国民はこれからの何週間か、さらに警戒を強めなければならない」として、「ウイルス感染発生率が下がり始めていることに対して、『もう峠は越えた』と信じる人が現れることが怖い。私たちはまだまだ峠を越えていない。感染率が平坦になったのは、国境閉鎖の効果が現れ始めたからだ。そのためにオーストラリアに入国する人が減ったからだ」と語っている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 カンタス航空社の医療担当、ラッセル・ブラウン氏は、アデレード空港の手荷物ハンドラ、地上勤務員ら14人、パイロット8人、客室乗務員19人を含め、カンタス航空社員約50人が陽性と判明した。

 ブラウン医師は、「社員は移動中はフェースマスクを着用するなど、十分に注意しているはずだが、陽性患者のほとんどが海外に出かけている時に感染している」と発表している。

 QLD州の陽性患者は900人を数えているが、スティーブン・マイルズ保健相は、「昨日1日の新陽性者は27人だが、900人の陽性患者のうち入院しているのは56人だけ、ICUで人工呼吸を受けているのは6人だけ。2人はICUに入っているが人工呼吸器は使っていない。新陽性者数が下がっており、1週間以上前のような幾何級数的な患者増加は起きていない」と語った。

 連邦政府は、ワーキング・ホリデー・ビザ滞在者らがオーストラリアで必要とする仕事に従事する場合にはビザの延長や14日間の隔離の後、農村部に移動し、青果物収穫の仕事に従事する場合、単一雇用者との契約期間の制限を延長することなどを発表した。

 連邦のデビッド・リトルプラウド農相は、「農村部に大勢のバックパッカーが到着してもパニックにならないように」と語っている。オーストラリアの農村部は収穫期の季節労働力を国内でまかなうことができず、バックパッカーやワーキング・ホリデー・メーカーなど海外からの若い旅行者、太平洋島嶼国からの短期雇用契約に頼っているが、太平洋島嶼国ではウイルス感染がほとんど発生しておらず、オーストラリアなど汚染国との往来を規制しており、今年は島嶼国からの労働力が見込めない。そのため、バックパッカーの存在が大きくなっており、連邦政府も特例で優遇することになった。
■ソース
Coronavirus updates LIVE: Global COVID-19 cases surpass 1 million, Australian death toll hits 30

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