2020年4月25日、パレードのないアンザック・デー

政界首脳らはキャンベラ戦争記念館で式典

 4月25日、2020年アンザック・デーはコロナウイルスのために社会全体がロックダウンされる状態で迎え、世界首脳らがキャンベラの戦争記念館や各地の戦没者記念碑で少数による暁の祈念式典を開いたが、恒例のパレードは行われず、国民は自宅などで外出自粛や社会的距離を守ってこの日を迎えた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 スコット・モリソン連邦首相は、暁の式典で今年の式典がコロナウイルスのために従来通りに行うことはできなくなったが、アンザック・デーの伝統が中断されたのはこれが初めてではなく、また、例年より静かな式典になったがその重要さは少しも変わらないと語った。

 さらに、「第一次世界大戦終戦後最初のアンザック・デー、1919年の4月25日は、スペイン感冒の世界的蔓延と戦うため、復員将兵を迎えるパレードは行われなかった。街頭には人の姿は途絶えていたが復員将兵を忘れることはなかった」と語っている。

 VIC州ではメルボルンの戦没者追悼記念館でコロナウイルスのためごく短時間の祈念式典が開かれ、リンダ・デッソウ州総督が献花した。

 QLD州では、アナスタシア・パラシェイ州首相、ポール・ド・ジャージ州総督、エイドリアン・シュクリナー・ブリスベン市長らが暁の式典を行い、州民にはライブストリームで伝えられた。

 NSW州では、集計委殺音楽隊がオペラハウス前庭で「軍葬ラッパ」を吹奏した。NSWRSLのレイ・ジェームズ会長代理は、「外出規制のおかげで州民はそれぞれの家でアンザック・デーを祈念したため、むしろ意義深いものになった。オーストラリア国民は状況に柔軟に対応できることを示した。それも素晴らしいことだと思う」と語っている。

 TAS州では、ホバート戦没者記念碑の泉の中央に永遠の火がともされており、午前11時30分にRSL TASが小規模な式典を開き、ピーター・ガットウィン州首相、ガイ・バーネット復員軍人相が出席した。

 SA州では、アデレードの戦争記念碑に20人ほどの人が集まり、互いに1.5mの間隔をあけて、戦没者祈念行事を行った。

 NTでは、少数のグループがダーウィンの戦没者記念碑前に集まり、早朝ランニングの市民が立ち止まって戦没者への敬意を表した。

 WA州では、パースの州戦没者記念碑では公式式典は行われず、警察官が警備して市民が集まらないよう整理していた。

 州民はマーク・マクガワン州首相の録音メッセージに聞き入った。
■ソース
Leaders mark Anzac Day 2020 at War Memorial as Australians pay respects from home amid coronavirus lockdown

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