事業所再開が始まり、自家用車通勤増加か

公共交通機関に社会的距離が適用され

 コロナウイルス・ロックダウンが続いた2か月ほどの期間、シドニー都市圏では1日あたり200万人を超えていた公共交通機関利用者数が40万人ほどにまで減り、過去100年の最低になっていた。

 これからロックダウンが段階的に解除されていけば通勤通学者数も回復していくが、州政府が公共交通機関にも1.5mなどの社会的距離を適用することが見込まれ、そうなれば乗車率は著しく下がり、乗れない通勤者は自家用車通勤に切り替えざるを得なくなり、幹線道路で渋滞が復活することになる。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 規制が緩められるにつれて、大勢の通勤客が徐々に鉄道、バス、フェリーに戻り始めているが、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、公共交通機関は、安全な社会距離規制を保とうとすれば現在がすでに限界に達していると語った。

 政府部内の議論では、バスにも社会距離規制を適用すれば、1台の許容定員は12人程度になる可能性がある。また、バス、鉄道、フェリーで1.5mという社会的距離規制を確保する手段についても話し合われた。

 ベレジクリアン州首相は、「現在すでにキャパシティの限界になっている。しかし、同時に州民の生活を守る計画も立てている。外国では公共交通機関を介してコロナウイルスが広がった証拠がある。NSW州民にはピーク・アワーには公共交通機関の利用を避けるようお願いする」と語っている。

 また、政府は、州民の公共交通機関利用を抑制するため、シドニー市内の駐車スペースを増やすことや、臨時の自転車専用車線設定も検討している。

 しかし、交通専門家は、住民の多くが公共交通機関を避けて自家用車で通勤した場合にはシドニーの道路網はさばききれなくなると警告している。
■ソース
‘Carmageddon’: Thousands of Sydneysiders to be pushed off public transport

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