コロナウイルス州境閉鎖論争過熱化

QLD州大臣がNSW州首相を「弱い者いじめ」

 州境閉鎖解除をめぐって、NSW州首相とQLD州首相、WA州首相との間で論争が過熱化しており、QLD、WA両州の州首相が、NSW州首相を「ガキ大将」と呼んでいる。先日、連邦医務官が、「州境閉鎖を勧めたことはない」と発言しており、医務官が発言しなければならないほど州境閉鎖問題がこじれ始めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、観光などの産業の復興のために各州・準州の州境閉鎖解除を呼びかけているが、WA、QLD、SA、TAS各州とNTは慎重論を唱えて、閉鎖解除を先に延ばしている。

 また、ベレジクリアン州首相が、「州境閉鎖は政治家の人気取り政策」と発言すると、QLD州政府のマーク・ベイリー運輸相が「国内で最悪の州にお説教される筋合いなどない」と反論する始末。

 ベイリー運輸相は、「現患者数ではNSW州はQLD州よりも33倍も多い。NSW州はまず自分のところの市中感染を減らすことが先決。そうすればオーストラリア全体が改善される」と反論している。

 QLD州政府のジャネット・ヤング主席医務官も、「たった1人の感染者でもQLD州社会に入ってくれば大きな感染騒ぎをもたらすのだから、州境閉鎖解除はまだ時期尚早」と語っている。

 さらに、「WA、SA、NT、TAS、QLD各州、準州が感染者多発州からの人間の往来を閉鎖した。NSW、VIC両州では未だに陽性患者が発生しているが、州境を閉鎖した州では新感染者発生が途絶えている。どの州も州民にとって最善となる政策を採っており、新感染者は出ていない」と語っている。

 一方、ポーリン・ハンソン連邦議会上院議員は、「州境閉鎖は州間の人間と物資の自由な往来を定めた憲法第92条に違反している。無料でQLD州州民やビジネスを代理してくれる弁護士を見つけており、連邦高裁で州政府の州境閉鎖で困っている人々の集団訴訟を起こすつもりだ」と語っている。
■ソース
Coronavirus border closure debate heats up as Queensland Government digs in

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