NZ元看護師5度目の正直で末期ガンの妹に再会

豪内務省、人道特別ビザ申請を4度拒否する

 ニュージーランドの引退看護師は、コロナウイルスのさなか、ガンの妹を看病し、看取るために人道特別ビザをオーストラリア政府内務省移民局に申請していたが、6週間の間に4度却下された。オーストラリアとNZの間の国境閉鎖解除が言われるようになり、5度目の申請でようやくNZからNSW州北部海岸地域バウラビルへの渡航が認められた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NZのクリスティーン・アーチャーさんは、バウラビル在住の妹、ゲイル・ベイカーさんが末期ガンであり、最後を姉と過ごしたいという願いを受け、双方の国の国境閉鎖に対して、繰り返し人道特別入国許可を申請していた。

 5度目にようやく、シドニーで2週間の自己隔離措置を受け、さらに2度のウイルス検査でいずれも陰性と判定され、5月20日午後にようやくアーチャーさんは妹のベイカーさんを訪れることができた。

 アーチャーさんは、「この気持ちは説明できない。ようやくここで妹と再会できてうれしい。この2週間は人生でいちばん苦しく長い2週間だった」と語っている。

 ベーカーさんは末期卵巣ガンのため、長年務めてきた助産師の仕事もやめており、1か月半の間に4回、姉のビザ申請が却下されたため、極度に気落ちしていた。「姉はもうここには来られないかも知れないとあきらめかけていた。体調が悪い時にはもう1週間も生きられないかも知れないと思っていた。姉、娘のエリカ、飼い犬と一緒にいるところで最後を迎えたいと思っていた。娘は死というものに怯えているが、怯えないで欲しいと思っている」と語っている。

 娘のエリカ・ピーターソンさんは、「6週間の間、どうなることかと思っていたけれど、おばがここに来ることができてうれしい。誰も私たちのような眼に合わないよう望んでいる。誰かが死にかけていたり、何か特別に難しい状況にあるのなら家族が一緒にいられるようにしてほしい。こんな大変な時には家族と過ごすことが大切だと思う」と語っている。
■ソース
Retired nurse denied COVID-19 travel exemption to care for dying sister reunited with her at last

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