NSW州政府、パワーハウス博物館は断固移転

シドニー・オリンピック・スタジアム改修計画は廃止

 5月31日、グラディス・ベレジクリアンNSW州政府は、コロナウイルス不況のさなか、シドニー・オリンピック・スタジアムの改修計画を廃止すると発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ベレジクリアン州政府は、改修計画を廃止し、浮いた8億1,000万ドルの予算をインフラストラクチャ・プロジェクト前倒しで進行させることに充てる、と語っている。

 2019年の州議会選挙でベレジクリアン保守連合は、国内第二の規模のスタジアム・オーストラリア改修計画を選挙の争点にしたが、コロナウイルス・パンデミック危機で、すでに優先事項ではなくなったと語っており、すでに着手可能なプロジェクトに焦点を絞ってインフラストラクチャ・プロジェクトを前倒しで進めていくためとして30億ドルの予算を発表している。

 この追加予算で、ウイルス危機からの経済回復計画は合計1,000億ドルに達することになり、NSW州都市圏のみならず、郡部にも2万人の雇用を創出することになる。

 ベレジクリアン州首相は、「NSW州だけでもコロナウイルス不況で22万人ほどの人が失業している。もし、政府が前進を続け、雇用を創出しなければさらに失業者を出すことになる」と語っている。

 一方、ウェスタン・シドニー商工会議所のデビッド・ボージャー会頭は、「スタジアム改修プロジェクトはこれから何千人もの雇用と資材の需要でこの普及の間も経済を回転させるはずだった。ANZスタジアムの改修工事がないということはウェスタン・シドニーでは予算を一文も使わないということだ。そうなると、ウェスタン・シドニーはこの不況から脱出するのに今後2,3年はかかるということだ」と語っている。

 しかし、ベレジクリアン州政府は、反対の多いパワーハウス博物館のパラマッタ移転に関しては計画通りに進めるとしており、博物館プロジェクトは建設工事でウェスタン・シドニーに1,100人以上の雇用をもたらし、その他にも間接的に2,400人の雇用、さらに開館後も何百人もの雇用があるとしている。
■ソース
NSW Premier Gladys Berejiklian abandons plan to upgrade Sydney Olympic Stadium amid coronavirus

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る