「Black Lives Matter抗議行動は容認できない」

モリソン首相、参加者の処罰を要求

 スコット・モリソン連邦首相は、「Black Lives Matter抗議行動は左翼運動に乗っ取られた」と発言、ドナルド・トランプ米大統領が、アメリカでの同じスローガンの抗議行動の広がりを「(反ファシズムを掲げる左翼の)アンティファ運動に煽動されている」と発言したのと同様の発言になっている。トランプ米大統領の「アンティファの煽動」説はまったく証拠が示されておらず、ニューヨーク州知事らが批判している。

 モリソン首相はさらに、「これ以上の抗議行動は容認できない。今後、参加者を処罰すべきだ」と要求している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 モリソン首相は、抗議行動が歴史上の人物の銅像などの撤去を要求していることが「左翼に乗っ取られた」証拠だとしており、「現在、コロナウイルス防疫のために社会規制が敷かれており、その社会規制を破る者はだれでも処罰の対象になる」としており、今週末に予定されている抗議行動に対して強い態度に出ることを要求している。

 先週末の「警察や刑務所に勾留されたオーストラリア先住民族の死」に対する抗議行動に際しても、国民に参加しないよう呼びかけていたが、6月11日になって、発言がさらにエスカレートしており、海外で銅像が倒されたり、撤去要求が出ることを捉えて、「歴史上の人物を奴隷制度やジェノサイドと結びつけて撤去するというのは、Black Lives Matter抗議行動が政治的左翼の運動に乗っ取られたことを示している」との発言になった。

 NSW州では州警察が州裁判所に6月12日に予定されている抗議行動に対する差し止め請求を提出し、裁判所はこれを認めた。そのため、今週末の抗議行動は違法ということになる。ただし、先週末にも州政府が差し止め請求を獲得しながら、主催者側が控訴して差し止め命令を撤回させている。また、州警察は、「抗議行動主催者から道路許可申請が出ておらず、抗議行動は違法になる」と発言している。

 連邦労働党の4議員が先週の抗議行動に参加したことでアンソニー・アルバネージ党首からウイルス検査を命じられたが、うち2人はすでに陰性結果が出ている。
■ソース
Black Lives Matter protests ‘completely unacceptable’, Scott Morrison says in call for demonstrators to be charged

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