パラマッタのパワーハウス新博物館開館遅れる見込み

市内の現在地閉館から3年間は休館

 パラマッタ市内への移転が計画されているパワーハウス博物館のパラマッタ新館竣工は2024年以前には不可能の見込みになっており、パワーハウスの名の通り、元火力発電所建物を改造して博物館にした公式名称「応用美術科学博物館」は現行博物館を閉館した後、3年間は休館しなければならない見通しになっている。

 シドニー・モーニング・シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が州議会命令で入手した文書から報道している。

 同文書では、現博物館に展示されている1号機関車や大型の蒸気エンジン、航空機などをどうやって新館に収容するかについてもデザイン・チームが検討していることが示されている。

 ベレジクリアン州政権は、新パラマッタ・パワーハウス、ウルティモ・クリエイティブ地区、博物館の大型展示などに関する千件を超える文書の開示を命じられた。

 11億7,000万ドルの経費を計上してのこの博物館移転問題に対する審議が新しく開かれることになっており、それに先だって労働党が文書の開示を要求していたが、同党だけでなく、進歩派の緑の党、保守派の射撃遊漁農民党らも開示要求を支持して要求動議が可決された。

 このプロジェクト日程表によれば、2020年12月までに新立地の大臣承認を12月までに済ませるべく作業を進めており、建築業者任命は2021年前半にも行い、竣工は2024年頃になるとしている。当初の日程表では着工が2019年で開館式は2023年末になる予定だった。一方、現在の博物館は2021年7月に閉館する。

 3月に実施されたフィジビリティ調査では、現博物館の大型展示品のうち少なくとも15点がパラマッタに計画されている新館の貨物リフトに入らないことが明らかにされている。その中には、NSW州最初の1号蒸気機関車、客車、トラム、ヘリコプター、セントラル駅列車表示板、水上艇、宇宙船模型、2階ぶち抜きの高さの蒸気エンジンなどもあり、エンジニアリング・コンサルタントのアラップ・オーストラリア社は、フィリップ・ストリートからクレーンで吊り上げて入れる方法で、同社は、複雑な設計が必要になること、クレーンの購入やレンタルの経費その他の困難が大きいとしている。もう一つの方法は、2つの展示スペースの間に穴を開ける方法で同社はこちらを勧めているが、リスクがないわけではない。

 労働党のウォルト・セコード影の財相は、「26トンの蒸気機関車の移転だけでもこれほど苦労するというのは、政府の博物館移転案がどれほど荒唐無稽なものかを示している。機関車一つの移転にも50万ドル近い経費がかかるということ一つをとっても保守連合政権の機関車移転案が適正評価なしに行われたことは明らかだ」と語っている。
■ソース
Parramatta Powerhouse opening delayed

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