豪医師会、急なコロナウイルス社会規制緩和に警告

メルボルン都市圏での感染者急増の波及を警戒

 メルボルン都市圏12地区でコロナウイルス感染者が急増しており、豪医師会(AMA)は、社会規制緩和が早すぎたのではないかと見ており、各州・準州政府に対して一時的に社会規制緩和を停止するよう求めている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 トニー・バートンAMA会長は、「7月4日にVIC州で108人の新陽性者が出たという事実は、このパンデミックがまだ終わっていないという厳しい警告だ」と語っている。

 さらに、「他の州、準州も、メルボルンの市中感染が制圧されるまで、他の地域でも同様の事態が繰り返されないよう社会規制緩和を遅らせるべきだ。パブ営業再開、フットボール試合再開、結婚式やパーティ解禁を進める前に十分安全を確保すべきだ」と語っている。

 連邦のポール・ケリー副主席医務官は、「全国で94人の新陽性者が出たが、VIC州以外はすべてホテル隔離中の帰国者だが、VIC州だけで74人の陽性者が出ている」と語っている。

 連邦、州首相、準州主席大臣の会合である全国閣僚会議は、7月頃までにはスポーツやイベントの会場の収容人員制限を廃止し、1人4平方メートルの制限だけを残すという考えで一致していた。

 しかし、VIC州ではメルボルン都市圏の12の郵便番号地区でロックダウンが再導入され、住民は外出を禁じられ、通勤通学、生活必需品購入、医療・介護などに限って自宅を出ることを許され、同時に9棟の公営高層住宅ビルでは住民は今後5日間は自宅を出ることも禁じられている。

 ダニエル・アンドルーズVIC州首相は、「今後数日は新陽性者の数が激増する可能性があるが、それはあくまでも検査件数を増やすからだ。今後もロックダウン地区が出ないとは言い切れない」と語っている。

 バートン医師は、「メルボルン都市圏のコロナウイルス発生ホットスポットの原因が、これまでに確立され、効果が実証されてきた公衆衛生ガイドラインを多くの住民が守らなかったためというのは残念なことだ」と語っている。

 さらに、「結果的に国内で以前のような厳しい社会規制を再導入しなければならなくなることも考えられる」と語っている。
■ソース
‘Play it safe’: AMA calls for a nationwide freeze on lifting COVID restrictions

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